血液は食べ物によって決まり、肌質は血液によって決まると言われています。つまり、本気で肌を綺麗にしたいという場合は、化粧品という外的なツールではなく、内面の改善が不可欠なのです。もちろん、肌は乾燥・脂性という異常状態を嫌うため基礎化粧品の使用をやめるべきだとは思いません。
根本の対策としては食生活が最も重要であること、その効果をサポートするのが化粧品だと考えます。その中でヨーグルトを始めとする発酵食品は、体の中で造血を担う腸に働きかけるため、直接的に肌を綺麗にする効果があるのです。
腸を綺麗にすることで肌には様々な恩恵が
血液は腸内で作られています。食に偏りがあり、肉や揚げ物、加工食品ばかり食べていると腸内では悪臭のニオイ成分を生成し、それが血液となります。
血液がドロドロだと、肌が黒くくすんだり、荒れたり、クマなどのシミができたりすることがあります。肌をツヤのある健康的なものにしたいと考えた場合、血液循環を整えるべきだということは皆さんどこかで聞いたことはあるのではないでしょうか。
しかし、どうしたら血液の流れが整うのか。実際に自分の血液がどうなっているのかも分からない、という方が大半だと思いますが、これは簡単に調べることができます。
それは自分の「便」つまり「うんち」を見ることです。
黒い・硬い・軟便・便秘、一つでも当てはまる場合、また排便に関し何かしら不安を抱えている方は血液が正常ではなく、肌荒れやくすみが起きやすい状況だと言うことができます。
また日本人の腸は欧米人に比べ細長いので脂分が腸内につまりやすく宿便になります。するとそこで作られる血液・細胞が脂分を含んだものとなり、ドロドロで酸化しやすく、肌にとって負担が大きくなるのです。
ニキビができやすい人や脂性肌の方は、このように血液が脂分を含んだものである可能性が非常に高いのです。
食の改善が急務であることは言うまでもありませんが、それが難しいという方は、今の食生活にヨーグルトや発酵食品をプラスすることを推奨します。洋食中心文化における問題点は、脂っこいものばかり食べていることだけでなく、食物繊維や乳酸菌類の摂取が足りないこともまた問題なのです。
便秘や下痢になりやすい、便が異常に臭い、便が黒い、排便が不定期、これらに当てはまる方は何かしら腸や食生活に問題を抱えており、肌質においても悩みがあるのではないでしょうか。
ヨーグルトの摂取の仕方
腸を改善させるには、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌と言われる善玉菌の摂取が必要です。これを摂取することで腸内の悪玉菌が追い出され、快便環境を得られるようになります。血液も汗も、腸内環境の是非によって左右されるため、スキンケアにおいては見過ごせない点といえるでしょう。
しかし、ビフィズス菌は経口摂取において腸内にそのまま届くわけではありません。胃の消化酵素によってそのほとんどが死滅してしまうため、根気強い摂取の継続が必要になります。胃に耐性を付けながら、少しづつ腸内で善玉菌を育てていくのです。
善玉菌を増殖させる効果があるオリゴ糖(大豆、ごぼう、アスパラ、はちみつ、玉ねぎ)、腸内の悪玉菌を絡め取って排出してくれる食物繊維(野菜類、海藻類、芋類、乾物)を併せて摂取することでその効果を高めることもできます。
繰り返しになりますが、化粧品はあくまで補助的なもの。肌質は口に入れたもの、体に取り込んだものによって形成されるものであることは忘れないようにしましょう。
ヨーグルトやキムチ、納豆など、発酵食品は乳酸菌類を豊富に含み、腸内を清潔に保つ働きがあります。また発酵されたものであれば肉や魚類でも摂取して構わないと言われているほど発酵食品の持つ力は強いのです。
腸内が清潔になれば、そこで作られる血液もサラサラで血液循環も整うことになります。快便・ダイエット効果もあるため、発酵食品は二度オイシイ食材と言えるのです。しかし、乳酸菌類は日々体に取り込まれ、日々外に出て行くため、毎日の摂取が欠かせません。ヨーグルトやキムチ、また食物繊維などを1品何かしら食卓に並べる習慣をつけると、肌は間違いなく改善していくことでしょう。