結論から言うと、そもそも洗顔とシェービングはセットのものではありません。皮膚や毛が温まっている方が肌を傷付けずにシェービングが行えて滑らかになりますが、正確な順番があるわけではありません。
洗顔で肌を清潔にし、ぬるま湯で軽く肌を湿らせておいた方がシェービングが滑らかになると言われています。従って、一般的には洗顔後の方が髭剃りはスムーズです。しかし、この前後を変えたからといって劇的に肌の調子が変化することはありませんので心配は無用でしょう。
私が実践しているシェービングと洗顔の手順
- ぬるま湯で顔全体を湿らせる(ふやかすイメージ)
- 髭の位置(向き)を確認しその方向にカミソリを流す
- ぬるま湯で髭クズが残らないように洗い流す
以上のシンプルな3ステップです。基本的に洗顔料を使った洗顔はしません。理由は次の通りです。
髭を剃るだけで余分な皮脂はオフできる
ぬるま湯(35~38度前後)によるかけ洗いで顔に付着している汗や皮脂は7~8割取ることができます。かつカミソリもしくは電気シェーバーによる剃毛行為で、99%以上の汚れは落とされてしまいます。
つまり、わざわざ洗顔料という「洗剤」を使ってまで落とすべき汚れが顔に残っていないのです。
ただ小鼻や額など皮脂が集まるところにはもしかしたらまだ汚れが集まっているかもしれないので、そこが気になる場合は洗顔料を使って洗顔します。少なくとも私は、シェービングと合わせて洗顔をすることは「洗いすぎ」に繋がり皮膚を乾燥に招いてしまうと感じているので行っていません。
順番にこだわる必要はありませんが、過剰な洗顔が招く肌トラブルについては把握しておかなければなりません。特に男性向けの洗顔料は、香りや刺激性・爽快感ばかり求めた「スキンケア」とはかけ離れたものが多いため、「洗顔料を使わない」という選択が実は一番スキンケアになることもあります。
青髭になりにくい髭の剃り方・コツ
- 伸ばさない
- 残さない
- 肌荒れさせない
最初の2つは剃り方や剃るタイミングに関しての内容です。青髭を予防するために当前のことですが、意外にも基本的なことをできていない方が多いです。
また3つ目の「肌荒れさせない」は今後髭が濃くなることを予防するための方法です。肌荒れさせないためには日頃のスキンケアが重要です。一見無関係のように思えて、実は重要なポイントです。青髭になりにくくするためには、日頃からこの3つのことを意識していきましょう。
青髭予防には毛を抜くより剃る方が効果的
根元から毛を剃ることができれば、青髭になりにくくなります。毛抜きで毛を毛根から抜く必要はありません。剃るだけで青髭が予防できるなら、肌のダメージも最小限に抑えることができます。自己処理の中では、剃ることが一番効果的で手軽にできる青髭予防法です。
髭を剃るタイミングは夜より朝
髭を伸ばさないためには、髭が伸びる時間について覚えておきましょう。いくら剃っても夕方に伸びてしまう方は剃るタイミングを間違えています。「夜より朝に剃ったほうが良い」ということをご存知の方は多いですが、朝の中でもベストなシェービングタイムが存在します。
特に、朝起きてすぐ髭を剃ってはいけません。寝て起きた直後の時間は顔がむくんでおり、毛穴の中に毛が隠れています。そのため食事や歯を磨いた後の、顔を動かした後の方がむくみも取れて剃りやすくなります。毛穴に隠れた毛も起こしてから剃るようにしましょう。
青髭になりにくい剃り方
2つ目の青髭予防は「髭を残さない」ことです。毛を残さず剃る方法を紹介します。
- 電気シェーバーよりカミソリで剃る
毛を残さないように根元から剃るなら、電気シェーバーよりカミソリの方が向いています。電気シェーバーは直接肌に触れないように刃が中に隠れています。そのため、根元から剃ることが難しいです。 - 毛穴を開かせ奥に隠れた髭も剃る
毛穴は温めることで血行が促進され開きます。蒸しタオルを顔に当てたり、顔をぬるま湯で洗い毛穴を温めましょう。 - 剃る手と逆の手で肌を引き伸ばす
逆の手で肌を引き伸ばすことで、肌にシワがなくなりスムーズに髭を剃ることができます。 - 剃り残しやすい部分だけ逆剃り
上から下に順剃りで剃ることが基本で肌のダメージを最小限に抑えることができます。しかし、順剃りでも剃れない部分だけ逆剃りしましょう。
髭を剃りやすくする4つのコツ
①髭に水分を含ませ柔らかくしておく
硬い髭でも水分を含ませることで柔らかくなります。剃る前にぬるま湯で一度顔を洗いましょう。もともと毛は同じ太さの銅線と硬さが同じだと言われています。柔らかくすることで剃りやすく、肌と髭剃りの刃も傷つきにくくなります。
②シェービングローションを使う
シェービングローションは髭を柔らかくするだけでなく、髭剃りの滑りを良くします。また肌に塗ったあとは毛が薄い部分から剃っていきましょう。鼻や顎の下の太い毛は塗ってから時間が経って、馴染んだ後に剃ると、より剃りやすくなります。シェービングローションを塗った後に剃る順番として、頬→顎下→鼻下の順に剃ることをおすすめします。
③週1回のカミソリメンテナンス
カミソリは週1回の手入れが必要です。皮脂汚れや詰まっている毛を取り除くだけでなく、刃をアルコール液(無水エタノールを水で薄めたもの)に浸して殺菌、又は重曹液等で汚れを落とす週間を付けましょう。市販のカミソリの刃は最低月1~2回交換が必要になります。「まだまだ使える」ともったいぶらず、常に清潔で切れ味のあるもので髭を剃ることが重要です。
④スキンケアで肌荒れ予防
肌が荒れていると剃りづらくなります。特にニキビは突起しており、奥まで剃るときの邪魔になります。毛と同時に皮膚表面の薄皮(保湿膜)も剃られているため、荒れやすくなります。女性よりも男性の肌の方が荒れやすいのは、日頃のシェービングが大きなウエイトを占めているからだと言われています。
いくら剃っても青髭は治らない
脱毛しない限り男性なら誰でも青髭になります。
中でも鼻や顎の下は毛穴が多く密集しているため、青くなりやすいです。髭は生え続ける限り、剃り続けないといけません。自己処理でできるのは予防までが限界です。髭を生えないようにすることはできません。「剃っている時間が勿体無い」と思うなら、早めの永久脱毛を視野に入れておきましょう。永久脱毛は費用も時間も無駄にしないためには早くやることが1番です。