【男臭】3種類の体臭発生原因と年代別対策まとめ

あなたは体臭を気を付けている“つもり”になってはいないでしょうか?年齢や仕事内容など自分と合っている対策を心がけないと、知らず知らずのうちに周囲に不快感を与えているかもしれません。近年ではこれをスメルハラスメントとしてトラブルの元となることも。また、男性同士では不快ではない臭いも、女性にとっては「クサイ」と感じている場合もあります(女性の方が嗅覚が優れている)。

汗には、全身に存在し主に体温を調節する役割を担っているエクリン汗腺とフェロモンの役割があるともいわれ思春期以降に活発になり、脇の下や陰部などに存在しているアポクリン汗腺があります。実は汗そのものの臭いは無臭です。しかし、アポクリン汗腺から分泌される汗はタンパク質などの臭いの元となる栄養を多く含んでおり、皮脂や角質など常在細菌と混ざることで悪臭へと変化します。アポクリン汗腺が多く密集している部分は、汗が蒸発しにくく蒸れやすいので菌が繁殖しやすいという点も厄介なポイントですね。

病気など致し方のない体臭以外は、自身の自覚や対策によってある程度軽減することが可能です。今回は年齢別・部位別に汗臭の対策についてまとめていきます。

男性の方が体臭が強い原因~男性ホルモン・食事・喫煙・飲酒

一般的に女性より男性の方が「汗っかき」という印象があります。これは主に男性ホルモンが影響していてます。女性は女性ホルモンが活発になる初潮の時期から汗の量が減り始め、一方の男性は基礎代謝が高く発汗量が多いため臭いやすくなります。また男性ホルモンによって皮脂腺が活発になることから、油分の分泌も活性化され、汗と混じり合い臭いやすくなるのです。

また、男性の方が食事量が多くこってりとした脂やタンパク質を多く摂取する傾向にあるため臭い発生の原因となることも。

例えば→

  • 肝機能が低下していたり便秘がちだとすると、タンパク質を分解する過程で発生するアンモニア臭が汗として排出され酸っぱい臭いの要因となる。(疲労臭とも呼ばれます)
  • 脂肪が多い食事=皮脂の量が増えるので時間と共に酸化し汗と混ざることで悪臭発生。
  • 喫煙や飲酒など汗の量を増やし栄養の吸収を阻害するだけではなく、アルコールなどは代謝される過程で刺激臭の強い臭いに変化する。

二日酔いの人は部位というより「存在」そのものが臭います。タバコも同様、体に染み付き悪臭となります。どちらも体の機能を低下させるので体臭がキツくなる原因といえます。

10代・20代男性~汗臭・ワキガ臭

10代・20代の男性は、新陳代謝が活発で基礎代謝が高く汗っかきが多いため、汗臭・ワキガ臭で悩まれます。男性ホルモンが活発となる思春期からホルモンの影響を受け発汗作用が強まります。汗をかきやすく蒸れやすい脇の下が臭うのが特徴で、ワキガ体質の場合はアポクリン汗腺も活性化することから酸っぱい臭いや鉛筆を削ったような香りがします。

汗臭・ワキガ臭の対処法

汗をかいたら「放置しない」ことが重要です。寝ている間もかなりの汗が出るのでインナーをこまめに変えたり、汗をかいていないような日でも皮脂のケアをするため入浴を心がけるなど基本的なケアが大切です。

汗をかくことが分かっているときは制汗剤などデオドラント用品を活用するのも効果的です。

30代男性~ミドル脂臭【原因はジアセチル】

ミドル脂臭は汗中の乳酸をブドウ糖球菌(常在菌の一種)が代謝→分解することによって発生し、皮脂(中鎖脂肪酸)と混ざることでジアセチルを発生させ油が古くなったような嫌な臭いへと変化します。特に30代頃から発生します。

汗をかきやすい部位も、加齢とともに脇から頭皮や後頭部へと変化していくこともミドル脂臭が発生しやすくなる要因の一つ。特にこれは全世代の汗臭にも共通していえることなのですが、「肥満」も要注意です。

中年太りともよくいわれますが、肥満になると基礎代謝が落ち拍車をかけて太りやすくなっていきます。メタボなど皮下脂肪は体が外へ熱を放出しようとするのを阻害し体温を上昇させ発汗を促します。更には日ごろからの運動不足によって汗腺機能の低下、偏った食事により乳酸やアンモニアなど細菌の餌となるようなネバネバとした汗が増加することによって悪臭が強まります。【太っている=汗っかき=臭そう】というイメージは科学的に見て間違っていないのです。

また、万病の元となる「血行不良」も要注意!ミドル脂臭となる乳酸は、長時間のデスクワークや激しい運動などエネルギーを作るために糖を分解する過程で生産されます。この乳酸が蓄積することにより、筋肉を収縮させ固くなりリンパを圧迫、血行不良となります。汗の原料は血液です。血中乳酸濃度が高かったり、ドロドロとした血液では汗腺のろ過が追い付かず、悪い汗となって臭いの原因となる仕組みです。

ミドル脂臭の対処法

ミドル脂臭には、食生活、頭皮の洗い方改善、適度な運動を心がけることが重要です。油っぽいものや動物性タンパク質(肉)中心ではなく、野菜など食物繊維が豊富なものや海藻、また乳酸を分解する働きのある梅干しやみかんなどクエン酸が豊富なものも取り入れるといいでしょう。

汗をかくとミドル脂臭が強まりやすいのでは?と思いがちですが、適度な運動により老廃物を代謝し汗腺も鍛えることでろ過機能を助け、サラサラの汗をかきやすくなります。ストレッチなど血行促進にも繋がるような軽めの運動を心がけましょう。

ミドル脂臭は後頭部から臭いやすくなるので、洗髪も丁寧に行います。だからといって洗いすぎるのもよくありません。皮脂を落としすぎると頭皮が弱まり、かえって脂漏性皮膚炎など皮膚病を引き起こします。石鹸ベース、界面活性剤フリーの安全なシャンプーを利用し対策するとよいでしょう。

具体的な洗髪の手順としては、洗髪前にブラッシング、ぬるま湯で皮脂を浮き上がらせ、丁寧に洗うとよいでしょう。髪が短いからとタオルドライで済ませていませんか?頭皮が湿っていることで菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。

40代以上の男性~加齢臭【原因はノネナール】

加齢に伴い増加していく皮脂中のパルミトオレイン酸(9-ヘキサデセン酸)が常在菌によって分解されたり、コレステロールや中性脂肪などの過酸化脂質と合わさることでノネナールを生み出します。ミドル脂臭はジアセチルが主な臭い成分で後頭部や首が臭いやすいのに対し、加齢臭はノネナールが主な原因で後頭部や首だけではなく背中など体幹も臭いやすくなることが特徴です。水に溶けにくく肌に付着、残りやすい性質を持っていますから厄介ですよね。40代から臭いはじめ50代以降で本格化するといわれています。

過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪が活性酸素の働きにより酸化したものです。生きていれば自然と発生する活性酸素ですが、増えすぎると毒となり体を酸化させ老化を早める原因にもなります。

  • 喫煙
  • ストレス
  • 過度の飲酒
  • 紫外線
  • 激しい運動

これらが活性酸素を増やす原因です。つまり、嗜好品はそのものの臭いだけではなく体内から臭くなるということがお分かりいただけると思います。

加齢臭の対処法

加齢臭を軽減させるには、まず生活習慣の見直しが必要不可欠です。

  • 嗜好品を減らす
  • 皮脂の分泌を促す動物性タンパク質の摂取を控え、抗酸化作用のある食べ物を増やす
  • 皮脂の分泌が多い部位を丁寧に洗う
  • 日中はこまめに汗を拭き、消臭スプレーなど使用する
  • 外出前にシャワーを浴びる

抗酸化作用が期待できる、アスタキサンチンが多く含まれる鮭、ポリフェノールが含まれるお茶、ビタミンBやビタミンC、食物繊維が豊富な緑黄色野菜を積極的に摂ることで酸化を防ぎノネナール軽減へと繋がります。

ミドル脂臭でも対策としてお伝えしましたが、汗腺の機能低下や運動不足も主な原因となるため適度な運動や入浴など発汗を促すことも改善への近道です。入浴時やってしまいがちなのがこすり洗いで、必要以上の洗浄は余計な皮脂の分泌を促してしまいます。清潔に保つことを意識して、ぬるま湯で体幹部やべたつきやすい部位を丁寧に優しく洗ってあげましょう。

男臭対策まとめ~病的なニオイは要注意!

前提として、今自分からどんな臭いがしているか?身近な人に確認し認識しておくことも必要だと思います。甘酸っぱいまたは甘い臭いがする場合は糖尿病が疑われることがあります。病気には特有の臭いがあり、それが体からのサインということもありますから覚えておいてください。

繰り返しになりますが、適度な運動で汗腺機能を鍛え、食生活を見直し、ストレスフリーな生活を心がけることが体臭予防・改善への第一歩です。