今回レビューした化粧品は【メンズビオレ 浸透化粧水 UVミルキータイプ】です。
保湿成分であるヒアルロン酸を配合しながら、UVカットで紫外線も防ぐことができるすぐれもの。しかしこの手のアイテムは利用方法を理解しなければ逆効果となります。メンズビオレというと、花王が製作している化粧品になりますのでかなり有名ですが、「有名=効果が高い」というわけではありません。厳しく、平等に効果の程を検証していこうと思います。
メンズビオレ浸透化粧水UVミルキータイプの基本情報
定価:652円
タイプ:化粧水+日焼け止め
形状:液状
化粧水としての評価:
日焼け止めとしての評価:
化粧水と日焼け止めの複合化粧品として売り出していますが、基本的には「日焼け止め」として理解して購入すべきです。配合成分を見れば分かりますが、化粧水としての要素はほとんどありません。
「化粧水と日焼け止めが一緒になっているなんて便利だなあ」
と思って購入すると、かえって肌を傷付けることにもなりかねません。
この化粧品は「日焼け止め」です
すごく誤解が多そう(というか、メーカーが誤解を生ませるような記述をしている)ですが、こちらの化粧品は「日焼け止め」として、明確に区別して活用すべきです。
写真の通り、「化粧水」と呼ぶにはふさわしくないクリーム具合。加えて、全成分を見ても化粧水に含まれるような成分がほとんど含まれておらず、毒性が多い成分でうめつくされています。
【全成分表示】
水、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、エタノール、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ジメチコン、ヒアルロン酸Na、BG、キシリトール、アスナロエキス、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30))コポリマー、(メタクリル酸ラウリル/メタクリル酸Na)クロスポリマー、水酸化K、EDTA-2Na、BHT、フェノキシエタノール、香料出典:花王株式会社HPより
日焼け止めは肌に悪いものです
日焼け止めは、紫外線から肌を守るものです。これは、決して「肌に良いもの」という意味ではありません。
この世に「肌に良い日焼け止め」は存在せず、全て「肌に悪いもの」です。ではなぜ肌に塗るのかというと、紫外線によるダメージと天秤にかけたとき、後者の方がリスクが大きいからです。何が言いたいかというと、この商品のように、日常的に使用する化粧水と日焼け止めを一緒にするような化粧品は、スキンケアのアイテムとしては適さないということ。
特にスキンケアに無知な男性ですと、お風呂あがりや、特に外出(紫外線を浴びる)予定もないのに、「便利だから」という理由だけで使用してしまいがちです。「後は寝るだけ!」というお風呂あがりにわざわざ日焼け止めを塗る人はいませんよね。
むしろ日焼け止めとしての評価は高い
紫外線の防御指数はSPF30・PA+++です。数値の見方についてはこちらを参照してください。
日本にいる以上はSPF10~30でPA++で十分と言われていて、特に日焼け止めとしてはちょうどいい数値で使いやすいです。また「化粧水」と売り出すだけあって、肌に馴染みやすく、普通の日焼け止めよりも粉浮きや油のテカリなどの心配がありません。乾燥肌でも使いやすいように保湿成分が配合され使用感は良いです。
ニオイも日焼け止め特有のニオイというより、ニベアらしい爽やかな、レモンのような香りがします。「化粧水+日焼け止め」ではなく、「日焼け止め」としてこの化粧品を評価した場合、非常に使いやすくリーズナブルだと思いました。