いきなりですが、
太陽を浴びている人・浴びていない人、どちらが健康だと思いますか?
答えは明らかですが、前者です。太陽に当たることは健康上必要なことです。スキンケアに熱心な方ほどこの理解がいつの間にか薄れていってしまうため、絶対に忘れないようにしてください。
日焼け止めにも男性用が存在します。女性用との違いとしては、女性用はメイキャップを前提とした作りになっていたり、白浮きを防止する色付きのものがあったり、香りを調整したものがあったりという点です。
男性と女性とでは乾燥の程度、皮脂の分泌量、日常メイクの有無など、肌質や生活スタイルがそもそも異なるので、わざわざ女性用を選んで使う必要はありませんが、使用感が合う場合はそちらでも何ら問題ありません。特徴は挙げさせていただいたものの、品質自体は大きく異なるわけではありません。
ここでお話したいことは、どんな日焼け止めが良いか、ということよりも、日焼けに対する正しい理解を付けることが最も「紫外線対策」になるということです。
男性にとって最も重要なのは「日焼け後」のケア
日中の日焼け後は必ずアフターケアを行ってください。最初にアフターケアについて説明する理由は、「どんな日焼け止めを選べばいいのか」ということはそんなに大事な話ではないからです。
目安として男性用日焼け止めランキングとして別の記事にまとめさせていただいていますが、そこまで固執する必要はありません。
日焼け止め自体にも毒性はありますので、肌に無害な完全な対策というのはできません。従って、浴びたあとのアフターケアについてしっかり学ぶことが最も大切な紫外線対策なのです。
主な対策としては次のとおりです。
失った水分の補給
肌内部の水分は化粧水ではなく、水を飲むことでしか補給することはできません。化粧水をベタベタ塗りたくっても肌に取り込まれることはありません。紫外線によって奪われた水分を取り戻すため、まず水分を補給してください。
ポイントとしては「ドカ飲み」せず、こまめに補給することです。胃に負担をかけると尿として美肌に必要な電解質なども一緒に流れてしまうためです。「喉が渇いた」と思った時点ではもう遅いため、30分に1度のペースで一口ずつ飲むと効果的です。
体の水分は、汗・呼吸・尿の3つの経路から排出されることも覚えておきましょう。
日焼け止めを洗い落とす「洗顔」
日焼け止めの薬品濃度が高くなると、クレンジングが必要となりますが、日常使用の日焼け止めであれば通常の洗顔料で洗い落とすことが可能です。
闇雲に濃度が高い日焼け止めを利用するとかえって肌が傷付いてしまうので、一体何から肌を守っているのかわからなくなります。濃度が低いものでも紫外線吸収剤や毒性のある成分が多く含まれていますので、洗顔は必ず行うようにしてください。
皮膚の水分を保つ「保湿」
これは必ずやってほしいアフターケアです。紫外線を浴びた肌はたとえ日焼け止めを塗ったとしても、日焼け止め自体の毒性や、塗りムラがあることでの照射により、肌組織は少なからず傷付いています。
ダメージを受けた肌のバリア機能は壊されているため、「夏なのに肌が乾燥する」という体験は誰しも感じたことがあると思います。
奪われた水分は水分補給によって行い、保湿成分が多く配合された基礎化粧品によって肌を守ることでシワやたるみを予防することが可能です。保湿化粧品とは乳液のようにベタベタした油分ベースのものではなく、肌内部で水分を吸着させる保湿成分を含んだものをいいます。具体的には下記参考の化粧品から選ぶようにして下さい。
男性の紫外線・UV対策において覚えておきたい用語
ここでは紫外線・UVケアに関わる基本的な用語を解説していきます。ご存知の方は飛ばして構いません。
サンバーン(やけど)
サンバーンとは、日焼け・紫外線による障害を肌(表皮細胞)が受け続け、皮膚がやけどのように泡状に膨らむ症状を言います。皮膚が赤く見える(いわゆる「焼けた」状態)はプロスタグランジンという血管を膨張させる物質が生成されたことによって起こります。肩を触れただけで、またはシャワーなどの刺激でも痛みを感じるようになります。
特に急に紫外線が強い海・山などに行った帰りに起こりやすい症状です。DNAが傷つき、これが繰り返されることで最悪の場合皮膚がんにも繋がります。急性皮膚炎障害。
防止するためには、日焼け止めに記載されたSPFの数値を基準に選ぶようにしてください。SPFの値が大きいほどサンバーンを防止することができます。
サンタン
サンタンとは、サンバーンの影響を受け、肌が赤くなった後、数日~数週間かけて肌が黒くなる症状を言います。皮膚内のメラニン色素が増加し、色が黒くなる代償として紫外線そのものに強くなります。繰り返せばシミなどに影響しますが、そもそもが皮膚の防衛反応としての症状であるため、季節的・限定的なものであれば問題ありません。
意図的な日焼け(日焼けサロンや、日焼けそのものを目的に日に当たる行為)で肌を黒くすることは肌に悪影響を及ぼします。
光老化
光老化とは、紫外線を長年にわたって浴び続けてきたことによるサンタンの蓄積された肌老化現象で、30代後半あたりからシワ・シミの症状が起こります。発がんの危険性も伴います。慢性皮膚炎障害。
防止するためには、日焼け止めに記載されたPAの数値を基準に選ぶようにしてください。PAの値が大きいほど光老化を防止することができます。
落屑(皮剥け)
日焼けによって表皮角化細胞の増殖が活発になり、ターンオーバー(肌代謝)のサイクルが乱れることによる「皮剥け」。
サンバーンからサンタンのステップを踏み、数日から数週間かけてこの落屑が生じます。
本来ターンオーバーというのは、目に見えないほど細かい細胞レベルで外に代謝されています。その細胞群が固まった状態で剥け落ちることが落屑であり、実態はターンオーバーそのものです。ですから「皮が剥けているように見えている」だけで、自然な代謝活動です。
A波・B波
紫外線には「A波」「B波」「C波」が存在し、そのうち地上に届いているものはA波とB波の2種類です。この2つの紫外線を肌から守ることを「紫外線対策」といいます。
※C波については存在だけ理解してばOKです。
A波(UV-A) | B波(UV-B) | |
範囲 | ・生活紫外線 ・長波長紫外線 |
・中波長紫外線 ・レジャー紫外線 |
全紫外線の90%を占める。人体への影響は少ないが窓ガラスや洋服を透過し、真皮にまで到達する。曇りや雨の日を含め一年中照射されているのはA波。 | 全紫外線の10%程度を占める。エネルギーが非常に強く、サンバーンなど急性皮膚炎を起こす可能性も。透過性はなく、窓ガラスや洋服など物理的な防御で守ることができる。リゾート地などで注意が必要なのはB波。日本にいても夏場の紫外線や、オフィスビル・ゴルフ場・ゲレンデの照り返しは非常に強い紫外線であるため注意が必要。 | |
強度 | 肌のハリと弾力を保つ真皮中のコラーゲン、エラスチンが長年に渡ってジワジワ破壊される。これによってシワ・たるみといった症状や、生成されたメラノサイトによるシミが起きる。 | 強烈な太陽光で肌がバーナーで炙られたような、やけど状態になる(サンバーン) 地上に到達する前にそのほとんどが消えてしまうが、到達したB波はA波の1000倍の力を持つ。 |
作用 | サンタン、光老化 | サンバーン、サンタン、光老化、落屑 |
防御指標 | PA | SPF |
SPF
日焼け止めを塗らなかったときと比べて、どれだけB波を防ぐことができるかを表した数値。最大値は50で、それ以上を50+で表します(海外ではSPF60、70といったものもありますが国内では50+が最大)。
「SPF50」の場合、何も日焼け止めを塗らなかった場合を「1」として、50倍の確率でサンバーンを起こす可能性があることを意味します。
SPFの計算方法
これをSPF50で計算すると、1000~1250分(16~20時間)紫外線を防げることになりますが、果たしてそれだけの間太陽を浴びていられる人はいるのでしょうか…
つまり、日常生活において過度に数値の高い日焼け止めは使う必要はないことを意味します。日焼け止めは数値が大きくなればなるほど薬品濃度も強くなるため、無理に使い続けると肌荒れ等の原因に繋がります。
紫外線を守ることができても、薬品によるダメージを守れないのであれば、それは本当の意味での紫外線対策・スキンケアにはなりません。選ぶ日焼け止めのブランドは度外視しても構いませんが、数値は確認するようにしてください。
PA
日焼け止めを使用し、A波による紫外線をどれだけ防御することができるかを表した目安。
「+(プラス)」の個数で表され、最大値は「PA++++(フォープラス)」
「+」一つにつき、メラニン色素の生成を4倍伸ばすことができます。
・PA+ → 2~4倍
・PA++ → 4~8倍
・PA+++ → 8~16倍
・PA++++ → 16倍以上
日焼け止めを選ぶ目安
外出時間 | SPF | PA |
3時間以内 | 10~20 | + |
5時間以内 | 10~30 | ++ |
5時間超 | 20~50 | ++~+++ |
リゾート地 | 40~50+ | +++~++++ |
しかし、SPF40以上、PA+++以上の日焼け止めになると薬品濃度も非常に濃くなります。
敏感肌の方、肌荒れを発症している方、極度の乾燥肌の方は無理に数値が高い日焼け止めを使用するよりも、自分の肌が耐えることができる最大の日焼け止めを見つけ、それを何度も重ね塗りする方が肌には優しく、後々のトラブルも防止することができます。
男性の場合「日傘」というのはなかなか抵抗がありますが、ツバ付きの帽子や、サングラスなど、日焼け止めを利用せずとも守れる箇所があります。そういった細かい所を万全に行うようにしましょう。
⇒用途別男性用日焼け止めの一覧比較(日常使用orレジャー用別)
日本人は紫外線を怖がりすぎ!
「紫外線」と聞くと非常に怖い印象を持ちますが、「太陽光」と聞くと印象はガラッと変わります。
いつどんな時でも日焼け止めを使用していたのではカーテンを締め切った真っ暗な部屋に1日中いるのと同じです。
人間は太陽の光を浴びなければ体内でビタミンDが作られなくなり骨粗鬆症リスクが高まると言われています。
ビタミンは体内で生成することができない貴重な成分ですが、ビタミンDだけは紫外線を浴びることで体内で作り上げることができます。また、骨を強くすると言われているカルシウムも、ビタミンDが体内で不足しているとそのまま排泄されてしまうことがわかっています。「牛乳を飲んだだけでは骨が強くならない」と言われているのはこのためです。
日本骨代謝学会によれば、日本よりも紫外線量も多く赤道直下の国のサウジアラビアとシンガポールの女性の血中ビタミンD濃度を調査したところ、シンガポールの女性の方がビタミンDの濃度が高いと報告されたそうです。
これは服装が大きく関係していると言いますが、日本のオバさんとサウジアラビアの女性、一緒に見えるなあ…
怖がる必要はないけど、ケアは必要。目安としては15分~30程度の間であれば、健康の面からも紫外線は浴びた方がいい、というのが医者・皮膚科医の共通の見解のようです。
ちょっとした外出や、通勤程度であれば「日焼け止めを使わない」というのも「紫外線対策」の一つです。
ここまで守る必要があるのは光線過敏症・光アレルギーなど、少量の日差しでも「日焼け」の前に「皮膚炎」を起こしてしまう「病気」の方が行う対策です。あなたは病気ですか?
男性用日焼け止めのおすすめ
日焼け止めというのは、イメージとしては「塗るマスク」です。従って、塗らなくてもよい環境にいるのであれば塗りたくありません。そのため、市販されている日焼け止めはとにかく色々な化学成分が含まれています。
そしてその成分について「界面活性剤は肌に悪い」「紫外線吸収剤がアレルギーを起こす」などと言われていて、それが含まれていない「界面活性剤フリー」「紫外線吸収剤フリー」のものを使うとなると今度は、汗でだらだらと崩れ落ちたり、顔面が白浮きしたり、紫外線そのものを防御する力が弱まったりと、「日焼け止め」としての効果が薄まる本末転倒の事態になります。
何かを守るには何かが犠牲になります。これは化粧品・医学界の常識です。両者を比べて「自分が最も効果がある」と思ったものを使うようにして下さい。しかし、肌が弱い方や、日焼け止めを使って炎症や極度に皮脂が浮き出てしまったり、顔を洗いたくなるような違和感がある場合、紫外線吸収剤フリーの日焼け止めを使用することをおすすめします。
日焼け止めの選び方
例えば、私が使っているZIGENの日焼け止めは「SPF21・PA++」と一般的な強度のものです。
日常使用として、日本にいる以上、これで十分だと思っています。
過度な防御は必要なく、通年で使用することができます。海や山、海外のリゾート地へ行く際はもっと強いものが必要になりますが、こまめに塗り直せば国内レジャーもこれで十分です。
私が重視しているポイントは「紫外線吸収剤の配合有無」。
先程「使いたいものを使え」と言っておきながら矛盾してしまいますが、紫外線吸収剤が肌に与える効果はやはり脅威です。年々紫外線に対する意識が男性も高まり、やはりケアしている人とそうでない人では明らかに肌質に差があります。
当初は私もどちらも変わらないと思っていましたが、やはり日本のサラリーマンとして毎日紫外線を浴びる環境にいると、紫外線吸収剤の配合は気にするべきだろうと感じるようになりました。
コラム:サングラスをかけると「皮膚」の紫外線を守ることができる
日焼け・紫外線対策として、サングラスをかけることも効果的です。サングラスは多くの方が、白内障など「目」の予防として使用するものだと思われていますが(もちろんこれも正解)、最も大きな目的は、目から入る紫外線によって生まれる肌トラブルを予防することなのです。
目に入った紫外線の情報は脳に伝わり、それがシミの元となるメラニン生成に働きかけてしまいます。肌が直接紫外線を浴びることでも、目で感じ取った紫外線でもメラニンに変えてしまうのです。日焼け止めや日傘を躊躇する男性は多いと思いますが、サングラスなら手に取りやすいのではないでしょうか。
サングラスの選び方
①色
色については何でもOK。黒の方がUVカット率が高いのではないかと思われていますが、色による大きな差はありません。
②形
目とサングラスの間ができるだけ密着するようなものを選びましょう。紫外線はアスファルト等からの照り返しでも目に入り込むため、理想としては花粉症対策のゴーグルのようなものが効果的ですが、夏は非常に蒸れます。フィットしやすいスポーツサングラスか、レンズが大きく目に近いものがおすすめです。
③紫外線透過率
紫外線透過率は今はほとんど1.0%以下のものが主流です。サングラスの色と紫外線の透過率とは関係性がないので気に入ったものを選びましょう。
サングラスを選ぶワンポイントアドバイス
「②形」でも触れましたが、サングラスはできるだけ自分の肌と密着するようなものを選ぶと効果が期待できます。多くの方はデパートや洋服屋などで購入されると思いますが、通常のメガネ量販店でサングラスを購入すると自分の顔のサイズにフィッティングしてくれるためおすすめです。保証制度やレンズ交換などのサービスも付帯して行ってくれます。
【男性向け】紫外線・日焼け止めQ&A
日焼け止めはやっぱりつけないとダメですか?
紫外線を浴びる機会が多い人はつけた方がいいです。1日の照射時間が連続して30分にも満たない方は付けなくても大きな問題はありません。紫外線は悪いことばかりではなく、体内にビタミンDを生成し、骨を強くする効果があります。
男が日焼け止めって女々しくないですか?
そうですね。私も同じように思ってました。でも日本人って、ハワイやグアムなどリゾート地に行く時はガイドブックを熱心に読み込み「日焼け止めは塗りましょう!」と書かれているのを見て馬鹿正直に塗りたくるんですよ。日本はもう亜熱帯の国ですから、意識的な問題で今は決して女々しいものではありません。
唇が紫外線の影響でガサガサに乾燥してしまいます。
唇は皮脂を分泌することができないため、自らで潤いを保つことができません。また粘膜と皮膚の中間のような構造で、紫外線による影響を受け一度乾燥してしまうと、油を補給しないとずっと治りません。
対策としては、日焼け止めが配合されたリップを使うか、低刺激にこだわるなら市販のワセリンと砂糖を混ぜた天然のピーリングがおすすめです。唇の古い皮が取れるのでそれを水で流します。外出先であれば、ワセリンをそのまま唇に塗り、しばらく放置した後、綿棒もしくはコットンで拭き取ると、綿棒・コットンの繊維が皮をキャッチしワセリンの油でスルッと無刺激でオフできます。
日焼け止めって普通の洗顔で落ちますか?
日常使用で用いるものは洗顔で落ちるものを使用した方が手間がかからず便利です。具体的にはSPF30以下、PA+++以下であれば通常の洗顔で落とすことができます。それ以上の数値になる日焼け止めはクレンジングという方法で洗浄しないと落とせない場合があります。クレンジングの必要の有無は日焼け止め本体に記載されています。記載がない場合はこの数値を基準にクレンジングを行ってください。
SPFとかPAってなんですか?どの数値を選べばいいんですか?
詳しくはこちらで解説しています。日常生活レベルの紫外線予防であればSPF10〜30・PA+以上でOKです。ハワイやグアム、あるいは運動会や炎天下のスポーツ観戦などイベント事で長時間外にいることがあればSPF40〜50・PA+++以上を選べば問題ありません。肌が弱い方は、紫外線予防よりも日焼け止めによる肌荒れの方が深刻なので数値を落としたものを選んだ方が賢明です。今の化粧品は開封済みでも1年程度であればもちますのでレジャー用は1本持っておくと便利です。
なぜ曇っていても日焼け止めを使わなければいけないのですか?
紫外線は雲を透過して地上に降り注ぐからです。曇りの日に届く紫外線の量は晴れの日に対し60%程度。雨の日であれば20%弱。日焼け止めを付ける量を調整することはあっても、「全く付けない」といったことは避けましょう。
無リスクで肌を小麦色にする方法は?
これだけ温暖化が騒がれ、日焼け止めが普及していなかった団塊の世代以前の方々の肌がシミだらけなのを見ると、日焼けを推奨することは絶対にできません。どんなに日焼け止めを塗っても、サンオイルを塗って正しく日焼けをしたとしても、肌には少なからず負担がかかっていることは間違いありません。
それでも「焼きたい」という人は「セルフタンニング」がおすすめです。日焼けによる小麦肌は、体の引き締め効果がありとてもスリムに見えることから、多くの方が心の中では「焼きたい!」と思っている方が多い傾向。また欧米の白人が小麦色にしたがるのは、経済的余裕を表すことからだとも言います。しかし、冒頭お伝えした紫外線のリスクが非常に高いことから、今では堂々と日焼けを楽しむようなことはできなくなってきてしまいました。セルフタンニングであれば、紫外線リスクは「ゼロ」で小麦肌を実践でき、メラニンの増殖・シミの不安もありません。もちろんセルフタンニングを行っている肌の上から日焼け止めを塗ることも可能。一度塗ったら、大体1~2週間の肌のターンオーバーに合わせてキレイに元に戻るのがセルフタンニングの特徴です。
日焼けサロンで焼くなら安全?
日焼けサロンは「紫外線を作り出すマシン」によって肌に照射する道具ですので、実態は通常の日焼けと全く変わりません。もちろんシミやシワにもつながります。危険性についてはこちらで解説しています。
やるなら徹底的に紫外線予防したほうがいいですよね?
そうでもありません。人間は紫外線を浴びることでビタミンDを生成します。ビタミンは体内で生成することができない貴重な成分です。15分~30分程度であれば太陽を浴びた方が肌にも健康にも良いのです。この時間を超えるような時は日焼け止めを用いるといいでしょう。ちょっとしたゴミ出しや洗濯時にも日焼け止めを付けるオバさんがいますが、あそこまでムキになる必要はありません。皮膚科医が勧めている日焼け止めの塗り方は、「しっかり塗って、しっかり肌を出すこと」だそうです。
夏でも唇が荒れるのはなぜですか?
紫外線の影響です。紫外線は肌の真皮にまで到達し保水成分のコラーゲンを奪います。また唇に角質層はありませんが角層はあります。紫外線は角層にもダメージを与えるので皮がめくれたり、ガサガサと荒れたりしてしまうのです。
スキー場に行くと唇がよく乾燥するのですがなぜですか?
冬場であるという気候的な問題と、スキー場による紫外線の照り返しが原因です。雪面の太陽の反射率は80~95%と言われています。つまり、ゲレンデは頭上と足元に太陽が2つあるのと同じなのです。ウインタースポーツを楽しみたい時はリップクリームは必需品です。