今回レビューさせていただいたのは【DHCオールインワンジェルモイスト＆フェースアップ】です。またしても女性用…。最近女性用の化粧品のレビュー依頼が男性・女性問わず増えています。

こちらの化粧品はDHCが販売する、女性用オールインワン化粧品です。どちらかというと価格帯は上の方。化粧品は値段による効果の差が顕著ですが、ことDHCに関しては「オリーブヴァージンオイル」の件もありますので、慎重に検証する必要がありますね…（笑）

DHCオールインワンジェルモイスト＆フェースアップの基本情報

見ての通り女性用です。まあ、女性用を男性が使うことに何の問題もないのですが、一番気になるのはこのフォルムです。洗面台に置いておくには少々気が引けます。

使用目安は約2ヶ月。男性用のジェル状オールインワンですとZIGENも100gなので、ちょうど同じような使用目安だと思います。その使用目安で単純計算すると、1ヶ月にかかるコストは2945円。

これは結構高いです。一般的な男性向けオールインワンですと月1000～2000円が相場。それよりも高いと、セラミドなどの超有効成分が含まれていたり、それなりに値段の根拠があるものが多いので。ということで、DHCオールインワンジェルモイスト＆フェースアップについては、「値段の妥当性」について厳しく検証していこうと思います。

DHCオールインワンジェルモイスト＆フェースアップの使用感はどんな感じ？

まずはファーストインプレッションということで、成分などは見ずに使ってみた印象を率直に書き記していきます。

フタを開けると、よくある感じの中蓋があります。
個人的にはコレ嫌いです。

コレの置き場に困りますし、捨てて良いのかもよくわかりませんし。DHCに限らずなんですけど。

ジェルというよりはかなりクリームに近いです。
この中に指・爪を突っ込まなければいけないというのも嫌なんです。個人的に潔癖なところがあるんですが、やっぱり嫌ですね。

使用感云々の前にニオイが凄いですね。

酒粕のようなツンと来る香りで、発酵化粧品を連想させます。別にそういった成分は含まれていないんですが、時間が経つと汗臭く感じて、そのニオイが結構肌に残ります。洗い落としたくなります。

女性だとこれが「効いてる！」って感じるんですかね。発酵化粧品のニオイを我慢してありがたがって使用している人いますけど、私は耐えられません。

伸びはいいけど油分が多め

化粧品の伸びがよく、一すくいで結構細部にまで塗り込めます。ただ、油分感が結構強く、いつまでもヌルヌルします。一回の使用量は様子を見ながら少しづつ使用するのがいいと思います。

品質がいいジェルやクリームだと「塗り込む」という意識がなくとも肌に浸透していく感じがあるんですが、このDHCに関しては意識的にヌリヌリしないと馴染んでくれず、結構肌もテカテカになります。

実感として保湿効果は高い

使用した印象として、保湿効果の高さは感じました。

加水分解コラーゲン、グリコシルトレハロース、プラセンタエキス、ヒアルロン酸Na、グルコシルセラミドなど、油剤ではなく保湿成分をあくまで主体として構成されています。

合成界面活性剤も、水添レシチンやセテアリルグルコシドなど、安全性が高く保湿効果のあるものを使用しているので、それなりに原価は高いと思います。

ただ、最も効果の高いヒト型セラミドの配合は無いため、科学的な保湿効果はありません。あくまで私の実感として「保湿されている」と感じただけで、セラミド1、セラミド2、セラミド3など科学的実証のある保湿成分は含まれていませんでした。

DHCオールインワンジェルモイスト＆フェースアップの全成分と毒性解析

DHCオールインワンジェルモイスト＆フェースアップに含まれている全成分を「美肌マニア」さんのサイトを利用してチェックしてみました。

毒性は【赤＞橙＞黄】で強くなっていきます。

この結果から、オールインワンジェルやクリームとしては毒性は少なめで、比較的肌にも悪くないと判断することができます。使用されている界面活性剤も食べ物に添加されるような安全性の高いもので、保湿力が備わった成分も含まれています。

保湿成分もヒト型セラミドこそ含まれていませんが、一般的なジェルやクリームよりは保湿効果は高いと感じました。

価格の妥当性は如何に？

個人的な使用感・使い勝手は悪かったのですが、公式ページやAmazonに寄せられている口コミ、配合されている成分を検証すると、モノとしては悪くない感じがありました。

ただ、男性が使う分にはやはりメリットが少ないと思います。そう感じる理由は以下のとおりです。

・容器がダサい、持ち運びしにくい
・ジェルがくさい、ニオイが肌に残る
・肌がテカる
・容器が衛生的でない
・値段が高い

男性向けのオールインワン化粧品として対抗馬に挙げられる「ZIGEN」であれば、チューブタイプで衛生面に優れ、無香料で消臭効果のある金・白金を含み、かつヒト型セラミドを配合してDHCよりも安価です。

この比較対象がある限り、男性としてはDHCを購入する理由はありません。「とりあえず」という感覚で購入する価格帯のものでもありませんし、化粧品選びで失敗したくないという人はわざわざこれを選んで買うべきではないでしょう。