10代・男子の脂性肌のスキンケア方法・化粧品の選び方についてまとめました。
10代の男性で最も多い肌質がこの脂性肌。そしてそれに伴うニキビや肌荒れも悩みの種となっています。一番大きな原因は「ホルモンバランスの乱れ」であり、その根本を知らずに化粧水やら乳液やらベタベタ塗ってしまうことが肌質の悪化につながってしまうんです。
10代男性・脂性肌のスキンケア方法
10代、特に中学生から高校生にかけた思春期の時期は、男女問わず男性ホルモンの働きが活発になります。
男性ホルモンは皮脂線に働きかけるため、皮脂の分泌が過剰になり、オイリー傾向に肌が変化するのです。ただ、皮脂自体は肌を傷つけたり、何か肌トラブルの原因になったりするのではなく、それを放置して過酸化脂質にしてしまうことが大きな問題なのです。
従って、皮脂を放置しない、取り除くというケアが重要になります。10代においてホルモンバランスを整えろというのは酷な話であって、それよりも、皮脂自体にアプローチしていくことの方が自然で取り掛かりやすいのです。
あぶらとり紙を積極活用
あぶらとり紙はたくさん使ってください。
「あぶらとり紙は皮脂が取れすぎるのでよくないのでは?」
と質問されることがありますが、皮脂というのは肌に何か恩恵をあたえてくれるものではないため、さっさと取り除いてしまって構わないのです。
むしろそれを放置して過酸化脂質となり、ニキビや肌荒れとなってしまうことの方が脅威です。また皮脂を取り除く手段としてタオルやハンカチを使用する場合は水を含ませて濡らしてください。渇いた状態だと汗だけが拭き取れて、皮脂が残ってしまいます。
皮脂吸収パウダー入りの化粧品は使用しない
皮脂吸収剤やパウダー系の脂性肌専用化粧品というのは極力使用しないようにしてください。
皮脂吸収剤は肌の上に粉末状のものを滞留させ水分を飛ばす成分です。すると、肌内部の水分が蒸発してしまい、中はカラカラ・外はベトベトのインナードライ肌になってしまう可能性があります。
基本的に10代の発達過程にある肌に化粧品は必要ありませんが、使用する場合はセラミドを含んだ保湿力に特化した化粧品を使用した方が効率的です。
洗い過ぎない
ベトベトする皮脂を洗い落としたいがために、一生懸命ゴシゴシと顔を洗ったり、洗浄力が強い洗顔料を使いたくなる気持ちはわかりますが、これはNG。
理由は、そんなことをしなくても皮脂は落とせるからです。
皮脂を放置して酸化すると過酸化脂質に変化し、様々な肌トラブルや影響を与えます。加えて男性の皮脂となると「しつこい油汚れ」なんてイメージが残ると思いますが、この皮脂や過酸化脂質は水溶性であり、洗顔料も強い摩擦も必要ないんです。
つまり水で落ちるんです。
確かに、顔に付着している汚れ全てが皮脂というわけではない(大気の汚れ、土・砂埃など)ので、日によっては洗顔料が必要な時もあり、洗顔料を否定しているわけではありません。
ここで言いたいことは、必要なものを必要なタイミングで使用するということです。化粧品や洗顔料は「毎日使わなければいけない」と勝手に思い込んでしまっている人がいますが、そうではありません。
洗顔料はあくまで洗剤であって、必要もないのに何度も何度も使っていると肌はボロボロになってしまいます。食器洗いをしていて肌が荒れてしまうのと同じです。顔の肌の場合はその洗剤(洗顔料)で洗いすぎることによって、皮脂が無くなってしまい、「乾燥している」と肌が勘違いし皮脂が過剰に分泌されてしまうのです。
10代男性・オイリーの対策
簡単に以上のことをまとめて、どういった対策が必要なのか例示していきます。
・10代の肌はそもそもオイリーになりやすい、オイリーと向き合う
→思春期でホルモンバランスが崩れない方がおかしい。ホルモンバランスを整えるのではなく、それを受け入れて皮脂を放置しない対策を考える。
・あぶらとり紙は実は優秀、皮脂をこまめに取り除く
→あぶらとり紙は何枚使っても肌に影響はありません。気付いた時に皮脂を取り除き、過酸化脂質になるのを防ぎましょう。
・タオルやハンカチでは皮脂が取れない
→渇いたタオルやハンカチでは汗しか拭き取れません。皮脂を取りたい場合は濡らして押し拭きしましょう(繊維が粗いので擦るのはNG)。
・皮脂吸収剤入りの化粧品は使用しない
→皮脂吸収剤は見た目上肌のテカリを抑えてくれますが、肌に与える影響は大きく、極度の乾燥肌になってしまいます。使う場面を考えて、普段はセラミドなど保湿性能に優れた化粧品でオイリーを予防すること。
・過酸化脂質は水で落ちる
→「激落ち」「オイリー専用」なんて洗顔料は必要ありません。皮脂・過酸化脂質は水でしっかり落ちます。むしろ洗いすぎることによって皮脂の過剰分泌が起こり、オイリーを深刻化させてしまうことになります。