【男性用】セルフで行う顔剃りの方法や頻度

床屋さんで顔の産毛を剃ってもらった後は顔がスッキリしますよね。そのため日常でも一枚刃のカミソリを購入し顔剃りをしている方も多いのではないでしょうか。

しかし顔剃りは正しい方法・頻度でやらないとかえって肌荒れや断面の青髭に繋がる可能性もあります。気持ちが良い・スッキリする、そういった理由で毎日セルフで顔剃りすると、雑菌が皮膚に混入しやすく、乾燥肌になりやすくなります。

顔剃りの効果と肌への影響

  • 古い角質の除去
  • 爽快感・清潔感が出る
  • 肌が明るくなる
  • 化粧品の肌なじみが良くなる
  • 産毛のケア

汗や皮脂は産毛と絡まりやすく、毛穴に詰まって炎症を起こしてしまいます。そのため顔剃りによって産毛を処理することで、美肌効果を生みます。また剃ったときに毛穴に詰まっている古い角質を除去してくれるため、肌代謝向上にも繋がります。

肌が明るく見え、皮脂や垢を取り除くことでくすみ改善にも働きます。もともと産毛は黒か茶色で肌のトーンを暗くしています。そのため剃るだけで、顔の印象を明るくさせる効果もあります。また産毛がなくなることで、基礎化粧品やコンシーラーの乗り・なじみやすさもアップします。デート前などには非常におすすめです。

顔剃りのデメリット

  • カミソリ負けの危険性が高い(一枚刃の取扱は難しい)
  • 乾燥や紫外線といった外的刺激を受けやすくなる
  • 化粧品類の毒性をもろに受ける

敏感肌の方や既に肌荒れ・ニキビが進行中の方は、カミソリがその突起にぶつかり、かえって肌荒れを増幅してしまう可能性もあります。髭から頬にかけて縦に毛を剃り、その産毛自体は肌を外的刺激から守るために存在するため、処理後はホコリや雑菌など普段反応しない軽微なものでもヒリヒリしたり肌に刺激を与えてしまいます。

また外出前に顔剃りをする場合、必ず日焼け止めを塗るようにして下さい。顔剃りによって皮膚を保護していた薄皮まで剥がれてしまうため、紫外線に伴うシミや乾燥、肌荒れを招いてしまいます。

皮膚の表面には、表皮膜という保湿をつかさどるサランラップ程度の薄さの成分(セラミド)をまとっていますが、それも剃り落とすことになるため肌はひどく乾燥することになります。必ずその成分(セラミド)を補う形でアフターケアを行いましょう。

また顔剃りは処理する面積が広く、丁寧に剃り上げる必要があるため非常に時間がかかります。顔をなぞるように軽く当てる程度であれば時間はかかりませんが、朝の忙しい時間には向きません。

正しい顔剃りの方法

顔剃りは刃を直接当てることになるため、少なからず肌を傷つけています(プロの床屋さんでやってもそれは同じです)。ここではそれを最小限に抑えるための方法を紹介します。

①カミソリの準備

顔剃りにはカミソリ、中でも処理する部分によってT字とI字の一枚刃を使い分けることで、産毛をきれいに剃ることができます。この2種類は用意しておきましょう。

頬や口周りはT字カミソリ

T字カミソリは処理する面積の広い頬や口周りにおすすめです。一度で剃れる範囲が広く、時間短縮にも繋がります。そのため髭剃り用のカミソリでそのまま頬を剃っている方も多いです。

目元はI字カミソリで丁寧に剃る

目元は処理面積が狭いためI字で丁寧に剃ってください。T字だと真っ直ぐ剃ることしかできないため、眉毛のように曲線を描いて剃るためにはI字でないと難しいです。

②顔剃りのタイミングは入浴後あるいは入浴中がおすすめ

毛穴は温度によって開閉し、毛穴中の皮脂汚れも35~40度程度で溶け出してくるため、顔が十分に温まった状態、つまり蒸しタオルや入浴後あるいは入浴中に行うのがベストなタイミングです。

特に洗顔後の肌に雑菌やホコリなどが付着していない状態で剃るように心がけましょう。産毛に水分を含ませておくと更に毛が柔らかくなるためカミソリ負けの負担を減らすことができます。

シェービングクリームの使用可否

シェービングクリームの役割は、刃の滑りが良くすること・カミソリの摩擦を軽減させてくれることですが、必ずその名称のものもを使用しなければならないことはありません。どうせ剃り上げるため、お使いの洗顔料、あるいは固形石けんでも構いません。顔剃りで大事なことは剃り方アフターケアなので、シェービングクリームにお金をかける必要はありません。

③毛の流れに沿って優しく剃る

指で皮膚を引っ張りながら産毛を起こし、逆剃りさせないよう毛の流れに沿って剃っていきます。頬・鼻下・口下は上から下へ、目元は鼻筋を中心にして内から外に向けて剃っていきます。

④ぬるま湯で洗い流す

剃り終えた後はぬるま湯で優しく洗い流します。シェービングクリームや洗顔料の洗い残しは最も肌に悪いものなのできれいに洗い落として下さい。今の肌の状態は、薄皮が剥ぎ取られた生の皮膚のイメージなので、冷水や熱湯で流すような真似は絶対にしないでください。

⑤アフターケアを忘れない

繰り返しになりますが、顔剃りで重要なポイントはアフターケアです。剃り上げた肌が今どうなっているのか理解し、それを補う形でケアします。

これもシェービングクリームと同じで「アフターシェービングローション」と名前が付けられたものをわざわざ購入する必要はありません。スキンケアとは、不足成分を補給することを意味するため、基本的にはいつも使っている化粧品で十分です。ただ、肌の弱い方や何も準備が無い方、ドラッグストアなどで売られている爽快感のみの某化粧品しか持っていない方は、セラミドなど科学的根拠のある保湿成分を含んだ化粧品でケアすると、より安全に肌を守ることができます。

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顔剃りの頻度

顔剃りは爽快感が得られ、ピーリングや鼻パックのように癖になってしまいがちですが、「必ず」肌を傷つける行為なので、多くても2週間に1回ほどの頻度を守るようにしてください。

またニキビや日焼け、極度に肌が乾燥している方など、肌の状態が思わしくないときは避けてください。顔剃りは何かを改善・治癒させることができる魔法の手段ではありません。床屋に行かれる頻度で顔剃りを行うのは、実は理にかなっているのです。

カミソリの交換頻度を守る

肌に直接触れるカミソリは必ず交換頻度を守って使用しましょう。カミソリの寿命は約2週間。もちろん目安なので、刃先が欠けたり、剃れ味が悪くなったら寿命でなくても交換すべきです。顔剃り専用として使っているとその頻度もおろそかになってしまいますので、カレンダーなどに使用した日付にチェックを入れたり、常に刃の状態を確かめるようにして下さい。


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