最近男性から「女性用化粧品を使ってみてほしい」という依頼が増えてきています。そもそも男性も女性も肌質の傾向は若干異なるものの、作り・構造として異なることはないので女性用化粧品を男性が使うことに何の問題もありません。
そして今回依頼があったのがDHCの「セラミドクイック」「オリーブヴァージンオイル」「オールインワンジェル」という3つの化粧品です。この記事ではセラミドクイックについて検証していこうと思います。
DHCセラミドクイック化粧水を使った感想
DHCセラミドクイック化粧水を実際に購入し、「使う価値」があるのか調べてみました。私が実際に使って感じた素直なことをとりあえず箇条書きにしていきます。
口コミ①商品画像と違う
一番最初に思ったのは「買ったものとパッケージが違う!!」ということ。
Amazonで今回商品を注文したのですが、届いたものと全くパッケージが異なるため直接DHCの担当窓口に電話してみました。
すると、私の手元に届いた商品は「旧モデル」であり、2014年から商品のパッケージが変更になっているとのこと。従って、届いた商品は2014年以前のものであり、化粧品の消費期限である3年を超えている可能性が無きにしもあらず…。
Amazonで注文するとこのようなことが度々起こるので、この商品を買おうか悩まれている方は、必ず公式ホームページにて購入することを推奨します。
今回電話で対応してくれた方も、「Amazonで個人の方が販売した商品については分かり兼ねます。」ということでした。
なぜAmazonで頼むと古い商品が送られてくるの?
Amazonって、実はAmazon自身が売っている商品ってほとんど無いんです。Amazonは商品の販売代行を行うのが主で、「Amazonという市場」に乗っかって商売をしている人がたくさんいます。
これは推測ですが、今回の化粧品はデパートなどに入っているDHCの代理店で、アウトレット価格・在庫処分などになっていたものだと思います。それを個人が見つけてAmazonで定価販売したものを、私が掴まされてしまったのだと思います。つまり転売です。
化粧品というデリケートなものは、Amazonなど個人が無許可で販売できるところでは購入せず、公式ページで買った方が安全です。
口コミ②セラミドは入っているけど、残念ながら「植物性セラミド」
最初から商品とは全く異なる解説で始まってしまい申し訳ありません…。
実際のセラミドクイックの効果ですが、気になるのは名前にもある「セラミド」の実感力ですよね。
セラミドというのは、人の皮膚表面で「保湿」を担う非常に重要な成分です。「セラミド=保湿」と言われるほど評価が高い成分。保湿と聞くと、ヒアルロン酸やコラーゲンなどを思い浮かべると思いますが、あれは肌内部でハリや弾力を形成するものですから、肌の表面に塗っても保湿にはならないのです。
そういう意味では保湿の本質に立った成分といえますが、残念なのは、「植物性セラミド」であるということ。
セラミドに人気が集まることで、「なんちゃってセラミド」が次々と登場し、本当に効果があるセラミド化粧品というのが見分けがつかなくなってきています。
セラミドを補給したいという目的でこのセラミドクイックを選ぶ人が多いと思いますが、そうであるなら植物性セラミドではなく、「ヒト型セラミド」が配合された化粧品を選ぶようにしましょう。具体的な名称で言うと、セラミドⅠ、セラミドⅡ、セラミドⅢの表記があるものから選ぶと失敗する可能性は限りなく低くなります。
男性用化粧品でいうと、ZIGENやユーグレナなどがセラミドを配合した化粧品として有名ですね。
口コミ③全成分表記なし。何が入っているか分からない。
化粧品には全成分の表示義務があります。
しかしこのDHCセラミドクイックには表記がありません。箱にも、本品にも、ホームページにも記載がありません。もしかして・・・薬事法違反??と思うかもしれませんが、実はこれは違反ではありません。
全成分表示には例外があり「医薬部外品の指定を受けた場合は表示しなくて良い」ということになっているんです。つまり、国がしっかり調査したから安全だよということですが、この例外に乗っかる化粧品会社というのは実はあまりありません。
たとえ医薬部外品の指定を受けたとしても、成分を明瞭にした方が我々にとって印象が良いからです。しかしDHCはそれをせず、例外に乗っかっています。成分オタクのコスメボーイとしては、絶対何か隠しているんだろうな~と思ってしまいますね。「医薬部外品=安全」というわけではありませんし。
口コミ④使用感・実感力はまずまず
写真では分かりづらいですが、透明感の高いサラサラした感触。実際に肌に塗布した印象では品質の高さを感じますが、先程もお話したように全成分がわからないのでなんとも評価できません。
ただ、セラミドクイック化粧水オンリーで乳液やクリームなどは一切使わず1日肌に塗布しましたが、とりわけ不都合を感じず、またヒリヒリ感や刺激もなかったので大きく失敗することはないと思います。
男性は固定概念を捨ててオールインワンのような使い方もできると思います。ただ、特筆するほどすごい実感力があったり、肌の改善がみられるという印象はありません。「よくある化粧品」というのが実際のところです。
口コミ⑤コストパフォーマンスはそこまで高くない
DHCの公式ホームページによると、定価は3,500円(税抜・2ヶ月分)です。
これを「化粧水」と判断した場合、率直な値段に関する感想としては高い。
お世辞にも「安い」とは言えず、私だったら買いません。
(そもそもDHCがあまり好きではない…)
・セラミドはヒト型ではない
・医薬部外品であるが全成分は分からない
・使用感、実感力は普通
ここに3500円の価値があるかというと、色々使ってきた経験では、「難しい」と言わざるを得ません。
セラミドクイックの総合評価
乾燥肌:
脂性肌:
敏感肌:
価格:
肌荒れ対策:
特徴があるようで無い。この価格帯で、もっと実感力も利便性も高い化粧品はたくさんある。「◯◯肌の方に!」と言える肌質がない。公式ホームページでは「乾燥対策」として推しているが、植物性セラミドなので乾燥対策としては正直微妙…。