よく受ける質問ですが、洗顔にはシミやくすみを落とす、いわゆる美白効果はありません。
仮に美白を謳っている化粧品があった場合、それは違った言い回しで表現していることがほとんどで、明確に「シミを消す」「くすみを落とす」とは言っていないはずです。薬機法上このような表現が禁止されているためです。
洗顔料が果たす目的は「洗浄」です。肌に付着した皮脂汚れ、日中に浴びた大気、土、砂、ホコリ、汗などを落とすのが洗顔の役目です。
同様に、これが「美白化粧品」であっても、「シミを消す」とは表現できません。実際にシミを完全に消すことはできず、すべて「予防用」の化粧品です。シミができないように継続して使っていくことで、シミを作らせない肌を作るのが美白化粧品の役目です。
なぜ洗顔や美白化粧品でシミが落とせないの?
これは薬品の技術うんぬんというよりは「シミを消すというのはそんなに簡単なことではない」ということを意味しています。
肌の色を変えるというのはそれなりに大変で、お金がかかります。それを市販の洗顔料や美白化粧品で簡単に消せてしまっては、他のシミができていない箇所の色素変化や、失明など、様々なトラブルが起こることは容易に想像できます。
初期のシミ・くすみであれば「もしかしたら」消える可能性がある
これらのアンチエイジング作用のある洗顔料や化粧品が全く効果がないかというと、そうでもありません。
厚生労働省の認可を受け、医薬部外品の指定を受けたものであれば「シミに効果がある」などと効能を謳えることは可能になっており、実際に初期の肌老化であれば効果が確認されています。
それでも「シミを消す」「たるみがなくなる」などといった治療・医薬品のような表現はできません。アンチエイジング化粧品に関して、早期の使用を促しているのはこういった理由があるからです。
この記事でまず覚えておきたいことは
- 美白効果がある洗顔は存在しない
- シワ・シミ・たるみを化粧品で治すことはできない
- アンチエイジングとは「予防」
この3つです。これは例えばニキビや肌荒れについても同じことが言えます。ニキビに気付いた時、慌てて「アクネ用」の洗顔や化粧品を使用してもその症状が収まることはありません。
症状が起こる前に使用することで効果があるのが化粧品であって、決して医薬品のような用途で使用することは避けてください。具体的なシミの対策・シミに効果的な化粧品は以下で解説しています。