今回は「ヒト型セラミド」に関する解説をしていきます。
男性・女性問わず、肌トラブルの最も大きな原因は「保湿成分不足」だと言われています(※油分ではありません)。しかし、「保湿成分」の中にも効果が高いもの・低いものが存在し、高いものに該当するのが「セラミド」という成分です。ここではセラミドが男性の肌に与える効果や配合されている具体的な化粧品などを細かく解説していきます。
セラミドとは
セラミドは、皮膚の表面の角質層(薄皮・保湿膜)を構成する主成分です。
細胞同士の空間を埋めるようにセラミドが敷き詰められているのが理想的な肌の構造で、セラミドが不足するとその隙間から肌内部の水分が蒸発して、乾燥肌や皮脂の過剰分泌によるオイリー肌・肌荒れ・ニキビなどを誘発します。
セラミドは「死にかけの細胞」とも言われており、肌代謝(ターンオーバー)終了間際に作られるのがこのセラミドなのです。果物も少し時間を置いて熟した方がおいしいですよね、イメージとしてはそんな感じ。
従って、ゴシゴシと肌をこすって洗ったり、毒性の強い化粧品を使ったりするとせっかく時間をかけて作られたセラミドが摩擦や成分の力で落ちてしまい、肌トラブルにつながってしまうのです。
セラミドが男性の肌に与える効果
セラミドは、湿気0%の砂漠状態においても蒸発せず、氷点下においても凍らない性質を持っています。私たちがそうした環境にいてもゾンビのように干からびたり、カチカチに固まってしまうことが無いのは、少なからず皮膚にセラミドが存在するためです。
ただ、セラミドは加齢とともに減少し、年を重ねるごとにそうした耐性が取れなくなってしまいます。特に男性は、皮脂の分泌量が多く、スキンケアに関しておろそかにしている人が多いため、肌のセラミドが減少傾向にあります。
従って、大人になっても肌荒れやニキビが治らない、慢性的な乾燥肌・粉吹きなどに悩まされる人が多いのです。
皮脂の分泌量が多いのも、セラミドが少ないことが原因だと考えられています。皮脂はそもそも潤った肌の上で過剰に分泌することはありません。肌が乾燥している(セラミドが不足している)状態だと、肌を守る機能が全くないので、それを予防するために皮脂が分泌されているのです。
セラミドが男性の肌に与える副作用
セラミド自体に副作用や毒性があるわけではありませんが、セラミドが肌に与える恩恵や効果に注目が集まったことで「にわかセラミド」がたくさん現れてしまったという社会的な弊害があります。
というのも、セラミドは化粧品に含まれる成分の中でも非常に高価なものであるため、ドラッグストアや市販の比較的安価な化粧品にはまず含まれることはないのです。たとえ成分表示上に「セラミド」と記載されていてもその割合まで消費者は知り得ません。薬事法上はたった少量含んでいるだけでも表示することができてしまうのです。
セラミドの見分け方
該当の商品ページ上に「セラミド配合」と書いてあっても、それが植物由来のものであったりする場合は効果が期待できません。必ず「ヒト型セラミド」であることを確認してください。
成分表示上には「セラミド1」「セラミド2」などのように数字が記載されているものがそれに当たります。中でもセラミド1、セラミド2、セラミド3はセラミドの中でも更に効果が高く、人間の肌代謝の中で自然に構築されるセラミドに近いと言われています。
また全成分表示は「多い順」に記載されるため、あまりに後ろの方に記載がある場合は注意が必要かもしれません。
そして、角質層はセラミドの他アミノ酸も主成分としているため、併せて配合のある化粧品を選ぶと効果が期待できます。
セラミドが含まれている男性化粧品
セラミド1、セラミド2、セラミド3など効果が確かに確認されているヒト型セラミドを配合し、豊富なアミノ酸を同時に含んでいる男性化粧品としてはZIGENやユーグレナなど。
色々と男性化粧品を試してきた管理人ですが、上記の条件を全て満たしたメンズコスメはこれしかありませんでした。
セラミドの効果をおさらい
乾燥・オイリー・肌荒れ・ニキビの原因は「セラミド不足」
保湿成分の中で最も効果が高いのは「セラミド」
肌をゴシゴシとこすったり刺激の強い化粧品を使用するとセラミドが剥がれ落ちてしまう
セラミドは湿気0%の砂漠状態においても蒸発せず、氷点下においても凍らない
ヒト型セラミド、セラミド1~3が効果あり
アミノ酸類が一緒に配合された化粧品が良い
セラミド配合化粧品はZIGEN又はユーグレナ