「フケ」は、定義としては頭皮に起こる脂漏性のものを言いますが、広義には肌全体の乾燥肌にも及ぶものとされています。
乾燥によって皮膚がポロポロ剥がれ落ちる方は「フケ」と認識して対策をしっかり行っていくことになります。ここではその原因と対策法についてコスメボーイの実体験と共に解説していきます。
乾燥性のフケが顔から現れる原因
なぜフケが出るのか?
顔から出るフケの正体は、力を無くして剥がれ落ちた角質です。
肌表面の角質は、適性な肌周期(ターンオーバー)によってロケット鉛筆のように次から次へと新しい細胞に生まれ変わります。しかし、化粧品や洗顔などによって強い摩擦を与えてしまうと、まだ生まれ変わる予定ではなかった、埋まっていた角質が姿を見せて肌周期(ターンオーバー)が崩れてしまうのです。
姿を現した角質はまだまだ未熟で、肌を保湿したり、外からの雑菌侵入を防ぐ力がなく、ほとんど役割を持てないまま剥がれ落ちて死んでしまうのです。
すると、次に出てくる角質もまだ未熟なので、悪循環となって肌代謝が全く機能しなくなります。これがフケが現れる原因となっており、ビタミンAの不足や生活習慣の改善というよりは、基本となる「スキンケア」の見直しが最も大切で、また治る効果としても現れやすいのです。
このような肌の状態を不全角化とも言います。
乾燥肌の不全角化予防・対策法
フケの原因である不全角化を予防するためには、スキンケアの在り方を見直す必要があります。
特に男性でありがちなのが、
・ゴシゴシと摩擦力で洗顔をしてしまっている
・刺激性が強く「洗浄力」で洗顔料を選んでいる
・「爽快感」や「清涼感」などで化粧品を選んでいる
なんとも情けない話ですが、まるで「サル」のような感覚でスキンケアを行っているのが男性の特徴なのです。肌に必要なものは何か?その場限りではない「保湿」というスキンケアの基本をたたき込まなければなりません。
肌は「キャベツ」と一緒です。一番外側は剥いて捨てる人が多いと思いますが、一番おいしいのも外側です。その境目を見極めながら皮を剥いていますよね。
スキンケアや洗顔も同じで、剥くのは少しだけでいいのです。剥けば剥くほど(洗えば洗うほど)、美味しくなる(綺麗になる)ということではないのです。剥きすぎると芯に近づいて美味しくありません。
この考え方を意識したスキンケアや洗顔方法を実践してみましょう。