角質肥厚とは、乾燥などによって肌が硬くなり、角質が重なり合い硬化してしまうこと。これによって起きる代表的な肌トラブルが「ニキビ」です。ニキビは「必ず」毛穴にできます。この毛穴が詰まることで、中にアクネ菌などの常在菌が繁殖してしまうことでニキビとなります。
言い換えれば、毛穴を塞ぐ仕組みさえ作らせなければニキビは起こり得ないのです。ニキビの発生原因は非常に複雑であるため、こんな単純なことではありませんが、「ニキビ用」と謳ったドラッグストアなどに売っている毒性成分・合成成分たっぷりの安価な化粧品を使用するよりはよっぽど対策となります。
角質肥厚対策
肌を乾燥させない
乾燥状態にある肌は、最も防御機能としては弱い状態を言います。雑菌や紫外線など外的な影響を守ろうと肌は過剰に皮脂、角質、垢を分泌することでそれが積み重なり酸化・硬化してしまうのです。
肌の潤いを保つために、保湿成分を補給し乾燥肌の対策を行います。
コットンなどを使用して肌の角質を除去する
コットンなどを利用する拭き取りタイプの化粧水を使用することで肌の角質を取り除くことができます。洗顔後でも、コットンで肌を拭き取ってみると茶色くなっているのがわかると思いますが、それが角質です。
しかし、コットンを利用することで繊維が皮膚にフックのように引っかかり肌荒れを起こすことも言われています。コットンは”やすり”ではないので、ゴシゴシこすったりせず肌への負担も考え優しく使用するようにしてください。
定期的なピーリングを実践する
ピーリングとは、古い角質を落とし肌代謝を調整するAHAなどが配合された薬剤です。昔は美容クリニック等でしかできなかったものですが、消費者単位でも実践できるくらい身近な存在となりました。
これも肌に負担がかかるものですので、積極的に使うべきものではありませんが、化粧水や美容液などの浸透性が悪いと感じた場合はこのピーリングを使用することで対策が図れます。
生活改善
食生活、睡眠、ストレス、お決まりのように言われることではありますが、最も取り掛かりやすく、最も効果が期待できるのは生活改善です。特に睡眠については必ず6時間以上を確保してください。
肌は寝始め3時間で肌の修復・再生に必要な成長ホルモンが分泌され、その修復・再生活動が終了するのに最低3時間かかるため、肌の状態を維持するには最低6時間が必要なのです。言い方を変えると、6時間以上の睡眠を確保できない方は「全員」肌トラブルを起こす可能性を秘めています。
生活改善というと、とても抽象的ではありますが、この睡眠については最も取り掛かりやすくわかりやすいものであると思います。ちなみに、「寝る時間」については何時でもかまいません。昔は22時~2時のゴールデンタイムに寝ることが重要視されてきましたが、これが無関係であることが最近の研究でわかりました。
まとめ
ニキビの発生要因は非常に複雑です。オイリー肌の思春期の頃が最もニキビができやすいと言いますが、乾燥肌で大人になってもニキビを引き起こす方もいます。
食生活・睡眠時間・ストレス・間違った洗顔方法・間違ったスキンケア・紫外線対策、様々な影響が絡み合いニキビが起こるため、「これさえすれば!」ということは決してありません。
しかし、その発生要因を一つずつ潰していくことで、ニキビの発生リスクは少なくなっていくはずです。