眉毛は顔の印象を決める大事なパーツです。太い眉毛で毎日処理に追われている方の気持ちは痛いほどわかります。なぜなら私も眉毛が激太&1本で繋がっているからです。
何十年もケアをしてきた中で得た知識と、眉毛の脱毛士の方から聞いた話をまとめたいと思います。
眉毛は絶対に抜いてはいけない
大事なことなので最初に結論をお話しますと
眉毛は抜かないでください。
抜くより、剃ってください。これは間違いありません。剃ると毛が濃くなるとか、青くなるとか言われていますが、皮膚科学上起こり得ないことらしいのです。
それを証拠に、おじいちゃんのヒゲは濃くないですよね。何十年間も剃り続けているはずのヒゲが全く濃くないのはなぜでしょうか。剃ることと濃くなることは無関係であることが分かると思います。
逆に抜いてしまうと、その周りの細胞が死んでしまい、肌のたるみを引き起こすので、垂れ目になります。目が垂れることで、余計な負荷がかかり、視力低下にも繋がります。ぽっかりと穴が開いた状態にもなるため、雑菌も入り放題で、紫外線を浴びるとその部分が色素沈着を起こす可能性もあります。
安全面や、総合的に皮膚にかかる負荷を考えれば、今すぐ「剃る」処理方法に変えるべきです。
眉毛を剃ったあとは必ず保湿
眉毛を添ったら必ず保湿してください。
髭を剃ったらアフターシェーブローションや保湿化粧品で保湿するのと一緒で、これを眉毛に応用するだけです。
シェービングは肌の潤いを保つ角質層を直接的に傷つける行為です。剃り終わった後は、肌を守る機能が根こそぎ剃り取られているので必ず保湿ケアします。「保湿」と一言で言っても、セラミドやヒアルロン酸など、保湿効果が確認されている保湿成分でなければほとんど意味がないので注意してください。乳液やクリームのような油分化粧品は「保湿」のための化粧品ではありません。
眉毛のお手入れQ&A
眉毛が濃いです。抜くのと剃るのとどっちがいいですか?
剃った方がいいです。抜くと周りの細胞が死んで皮膚が垂れ、腫れ上がってしまいます。またぽっかりと穴が空いたようになるため、雑菌が入り放題です。剃った場合は乾燥対策用の化粧品を使用してケアするだけでいいので、手間がかからず肌に負担もかかりません。お金に余裕ができてきた時に、眉毛の電気脱毛等を検討すればいいと思います。それまでは剃るケアで十分だと思います。
眉毛を剃ると青くなりませんか?
皮膚が青くなることは物理的にありえません。生えかけの眉・剃りきれなかった眉が肌色と眉の色が混じって青く見えているだけです。
眉毛を抜いたり添ったりすると色素沈着が起こるって本当ですか?
色素沈着は起きません。「青く見える」のと「青い」のは別問題です。恐らく眉毛をケアしている人は、日によって青く見える日と、綺麗に肌色に見える日があると思います。
眉毛の脱毛をやっているところが見つかりません。
眉毛の脱毛は電気脱毛(ニードル脱毛)が一般的です。これはCPE(認定電気脱毛士)という国際資格が必要で日本には700人弱しかおられません。見つかりにくいのもそのためです。大手サロンは「光脱毛」という脱毛士でなくても行えるかなり汎用性の高い(簡単な)脱毛技術になりますので、眉毛のような目の近くに照射する高度な脱毛はできないのです。また厳密言うと光脱毛は「脱毛」ではないので毛が生えてきます…。それでも眉毛の電気脱毛は探せばヒットします。お値段はなかなか張りますが、半年~1年くらいかけて50,000~100,000円程度で終了します。眉毛は通常の肌よりも5~10倍近く毛が眠っているので時間がかかるそうです。
処理した眉毛の周りが白く粉を吹くのはなぜですか?
乾燥していますので保湿美容液を使用してください。
眉毛を抜いたあとに乳液を使用して保湿しましたがニキビができてしまいました。
眉毛を抜くとぽっかりと穴が空きます。またニキビは必ず「毛穴」にできます。ニキビができる原因は毛穴に油分が詰まることです。従って、眉毛を抜いたあとは油分が多い化粧品(乳液・クリーム・オイルクレンジング・リキッドファンデーション等)は控え、化粧水と保湿美容液でケアしてください。
また乳液は保湿を目的とした化粧品ではありません
また乳液は保湿を目的とした化粧品ではありません
眉毛はいつケアする方がいいですか?
眉毛は夜ケアするのがいいでしょう。処理後の眉は炎症を起こし、外気に触れると危険なので一日の終わりにケアするのが無難です。