今回レビューした男性化粧品は【LUCIDO(ルシード)薬用フェイスケア乳液】です。
Amazonの口コミでは非常に良い評価がついています。しかし当サイト内で「乳液は男性に不要!」と至るところで書いているためか、「このルシードでも効果はありませんか?」とお問い合わせから質問を頂いてしまいました。なので、きちんと取り寄せて記事としてまとめることにしました。
ルシード薬用フェイスケア乳液の基本情報
価格:800~1100円
タイプ:乳液
内容量:120ml(2~3ヶ月分)
医薬部外品:◯
総合評価:
使った最初の印象としては、とても爽快感がある乳液(ベタつかないという意味ではありません)と感じました。乳液の悪いイメージを取り払おうとしている感じが伝わってきますが、それがむしろ「嫌い」だと思う人も多いと思います。
刺激はハッキリ言って強いです。乳液にここまで爽快感を出すのは男性用くらいで、それが皮膚にとって必要なのか?というと、それは「NO」です。口コミの評価が高いのは、化粧品の品質ではなく、この一瞬の爽快感に対するものだけだと思います。個人的には嫌いなタイプの化粧品です。
ルシードフェイスケア乳液はどんな人におすすめの化粧品
パッケージを見ると「40才からの乾燥・粉ふき」に対する効果を強く謳っていますね。その他、乾燥小じわ・シミ対策としても期待できるようですが、成分的に見てみると…
こんな感じですが、多分見てもわからないと思います。わかりやすくするために「美肌マニア」さんという成分検索ができるサイトで毒性判定をしてみました。
色が付いているのは毒性があるものです。平均的に見てもこの毒性の数は多い部類に入りますので、やはり塗布して感じた刺激性や違和感は嘘ではないと思います。
ちなみにAmazonに記載されている全成分は間違っていますので、敏感肌の人は中止してください(2016年5月17日時点)。
成分や順番、医薬部外品としての有効成分の記載まで間違っています。
乾燥や粉ふきへの効果は?
油分ベースの乳液なので、一瞬の保湿感は保証されます。しかし、それは単に油を顔に塗っているだけなので、「スキンケア」としての乾燥対策ではありません。つまり、その場しのぎにしかならず、これを使っていないときは肌が乾燥しているという事態になります。
化粧品ってそんなもんじゃないの?
別にそれでもいいよ!
という人はこれでもOKです。ただ、セラミドなど科学的実証のある保湿成分を含んだ化粧品であれば、その場の乾燥対策としてはもちろん、肌本来の力を高めていくため、使っていない時でも肌の潤いを感じることができます。というか基礎化粧品としてのスキンケアとは本来こういうもの。
そこまでの効果はルシードではできません。ただ、ドラッグストアで陳列されている化粧品の大体はそんな感じです。つまり、スキンケアに求めているレベルがその程度であればルシードでもOK。むしろ、もっと価格を落としたギャツビーやオキシーでも効果としてはほとんど変わらないです。
香りや質感は?
爽快感が強く良い意味で乳液っぽさはありません。ニオイは、マンダム製品特有の香り。ギャツビーの化粧水やワックスを使っている人はわかりやすいかもしれません。いわゆる男性化粧品でよくあるツンと来るアルコールの香りです。
質感については、「サラサラしている」という口コミが多いですが、結構ベタつきます。アルコールの爽快感はたしかにありますが、同じくらい油分の配合も多め。爽快感の割にベタつきを感じるので、夏は気持ちが悪いですね。
ルシード乳液は「買い」ですか…?
私は正直好きではありません。ただ、スキンケアに対してどこまで求めているかで大きく変わってくると思います。
例えば、肌トラブルにはさほど困っておらず、外出時、お会いする相手に対したマナーとして使用する程度のものならこれで十分です。これは「スキンケア」ではなく「エチケット」なので。
そうではなく、長年乾燥肌や大人ニキビに困っていたり、シミ・しわなどのアンチエイジング対策として本格的に何かしたい、と目的を持っている人はこのルシードでは無理です。そういったニーズには対応していないため、化粧品を選びなおす必要があります。