ガチガチに硬化した男性のウロコのような肌はどうしたら治るのでしょうか?またその原因はなんなのでしょうか?結論から言うと、そのように硬くなった肌を柔軟な肌に戻すには少々時間がかかります。
この洗顔なら!この化粧品を使えば!この美容法なら!というものがあるわけではありません。もちろん組み合わせながら行うことになりますが、最低でも1ヶ月、長くて3ヶ月以上時間がかかることを覚悟しましょう。
鱗肌の原因は何?どうしてカピカピに乾燥してしまうの?
肌が固まってしまっているのは、古い細胞が折り重なり、それが紫外線などに照射され、硬く・黒っぽくなっていることが原因です。原因はいくつも考えられますが、最も身近な原因で言うと、あなたが普段使っている「化粧品」によるものが大きいかもしれません。
洗いすぎ・付けすぎ、あるいは洗わなすぎによるものと考えられます。
「洗いすぎ・付けすぎ」によるウロコ肌?
洗顔料でゴシゴシ肌を擦ったり、化粧水から乳液・クリームまでベタベタと塗りたくったり、気の利きすぎたスキンケアを実践していませんか?
スキンケアは「やればやるほど良い」というものではありません。基礎化粧品によるスキンケアは「必要な物を必要量使用する」ことが最も重要となります。
必要のないものを塗布し続けたり、洗顔で刺激を与え過ぎたりすると、肌はそれに反応するように皮脂を過剰に分泌させてしまいます。
すると適正な肌代謝が行われず細胞分裂が行われなくなります。基礎化粧品は塗れば塗るほど綺麗になるものではありません。洗顔についても今は「水洗いで十分」とさえ言われています。顔についた汚れのほとんどは水溶性であるため強烈な薬品が配合された洗顔料は不要という専門家の見解も多く見受けられます。
極端なことを言うと、基礎化粧品は必要なとき、外出前だけなど、限定した使用法でも問題ないと言われています。特にこのようにウロコ肌になってしまった状態では、一度そのスキンケア方法をリセットしてみるのもいいかもしれません。
「洗わなすぎ・付けなすぎ」によるウロコ肌
逆に、肌のことを何も考えずに生活してきて、気付いたら肌が硬くなっていたという場合は、主に外的な要因によって肌が硬化している可能性があります。
肌の乾燥は、皮膚が細かくめくれ上がっている状態をいいます。その隙間から雑菌が入り込んで肌が腐敗したり、紫外線によってダメージを受けています。
鱗のように肌が硬化してしまっている原因は、上図の角質層(薄皮)が破壊され、顆粒層がむき出しになってしまっている状態です。角質層が肌の潤いや、自然なもちもち感を演出するもので、主にセラミドなどの保湿成分が担っています。
顆粒層がむき出しで、何の防御力も無い皮脂が肌にまとわりつき、それが酸化して肌にダメージを与えています。加えて角質層は、内部の水分蒸発を守る働きもあるため、水分はほとんど蒸発しきっているのです。
この場合は、軽い洗顔と、保湿に特化した化粧品で乾燥を守ることで十分に予防と対策が図れます。
「保湿」とは「油分」ではないので注意してください。したがって、乳液やクリームを使うわけではありません。皮脂膜が何の防御機能が無いというのはそういうことです。ここを誤ると「洗いすぎ」による肌の硬化と同じ道を歩むことになってしまうので注意が必要です。