今回検証したメンズコスメは「UNO スキンケアタンク~しっとりVer.」です。実際に使った印象と、他のメンズコスメとの使用感から、簡単に特徴をまとめると次のようになります。
クールな使用感の中にしっとり感もある不思議な使い心地
市販の安価なメンズコスメというと、清涼剤に近いスースーとした使用感が特徴ですよね。それはこのウーノでも感じられます(個人的には好きではありませんが)。しかし、普通の化粧品であればそれで終わりで、何もスキンケア的要素がないものばかりでした。ただこのウーノは保湿感や自然なサラサラ感を感じることができました。
医薬部外品で一定基準の安全性+安価
ウーノスキンケアタンクは「医薬部外品」の指定を受けています。別にこれは販促用・広告用の言葉なので効果に差が出るものではありませんが、安全性は確認できます。使っていて、清涼感を強く感じますが、水分が奪われるような揮発感はありませんでした。そこは他のオキシーやギャツビーなどの安価な化粧品とは少し違う気がしました。
プッシュノズル式で使いやすい
ハンドソープやシャンプーのような自立タイプのプッシュノズル式なので、洗面台に置いて簡単に使用することができます。これを例えば旅行や出張で持っていくとなると、かなり危険ですが、自宅使用のみであれば使いやすいですね。
結論を言うと、費用対効果・満足感は十分感じられました。最近はこのような安価な化粧品でも実感度の高いものが増えてきている印象を受けます。ただ、あくまで「普通肌用」であり、乾燥・脂性肌が人よりも強い、また季節や時期的に乾燥が強まる日に対応できるほどの柔軟性はないと思いました。
普通肌の人が普通に対策をしていく上で、難なく使えるメンズコスメ。適正価格かつ、香りや使い心地で「男性化粧品っぽさ」や嫌味がない化粧品と評価しました。
実際にウーノスキンケアタンクを使用した口コミ・レビュー
2枚目の写真を見て分かる通り、一見「乳液」のように感じられますよね。写真では伝わりづらいかもしれませんが、液体自体は透き通っており、意外と水気があります。手で伸ばしてもベタベタする乳製品感はありません。
1回の使用目安が2プッシュとありますが、写真は3プッシュしたものです。正直2プッシュでは物足りない感じもあり、かつ肌への浸透感も良いので3プッシュで大胆に使用したほうがいいでしょう。
2プッシュでは冬場の乾燥する季節において実感が弱いです。今この記事を書いている時期は11月の寒い時期なので3プッシュほどがおすすめ。夏場や暖かくなってくれば2プッシュに抑えてもいいかもしれません。
使いすぎたりすることで肌のベタつきやテカリが気になるということもありませんでした(乾燥肌の私の場合です)。「しっとりタイプ」だからベタベタしたりオイル感が強いと想像している方も多いと思いますが、良い意味で「しっとりタイプ」と言うほどのしっとり感はないです。
ニキビや肌荒れへの効果は?
結論から言えば効果なし。裏面には、ニキビ予防・肌荒れ防止と記載されていますが、全成分から見て、効果のある成分と毒性が強い成分と中和しあっている印象。
薬用成分グリチルリチン酸ジカリウムは実際に医療現場で使用されている成分ですが、化粧品で使用される量と、実際に現場で使われる成分の量はまるで違いますのでそこは期待できません。
化粧品でニキビ・肌荒れ防止を目的とするなら、保湿重視の成分で肌体力を付けていくアプローチの方が効果を感じられます。結局化粧品は「治癒」ではなく「予防」を目的としている道具なので、いくら効果のある成分を含んでいても「予防用」だと実感を得にくい側面があります。
冬場の乾燥対策では厳しい
「しっとりタイプ」のウーノスキンケアタンクですが、冬場の乾燥対策としては、実感的にも配合成分を見てもイマイチ。ただこれは「乾燥肌」である私の印象です。
一度セラミドなど保湿力が抜群に高い化粧品を使った経験がある方からしたら、かなり物足りなさを感じますし、やはり価格によるスコアの差が出てしまいます。
逆に言うと、普通肌であり、そこまで効果の高い化粧品を使わなくても肌の状態を冬場でも維持できる人、とりあえずスキンケアをこのウーノスキンケアタンクで試したい、という程度の方であればこれで十分です。
使うべきではない人は、今までドラッグストアなどの化粧品しか使ったことが無い人(保湿の実感としては市販の化粧品と大差はありません)、乾燥肌の人、冬場の乾燥に向けてしっかり対策したい人など。
商品の品質は悪くありませんが、良い意味でも悪い意味でも値段相応の化粧品であることはわかりました。