[表皮・真皮・皮下組織]スキンケアを始める上で最低限知っておきたい肌構造

スキンケアを行う上で最低限覚えてほしいことは皮膚を構成する表皮真皮皮下組織という3つの基本構造と働きについてです。

各種化粧品に含まれている有効成分や配合物質がどの部分に影響を与えているのか理解するうえで非常に大切になります。

皮膚の基本構造と役割

皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造で成り立っており、それぞれが役割を担い肌を守っています。

表皮

表皮は皮膚の最も外側にあり、内側の皮膚を外的刺激や紫外線から守る役割を果たしています。表皮を構成している角質層・角質細胞は、実は核がなく死んでいる細胞となりますが、肌を守るバリア機能は有しています。

また次に紹介する真皮中に含まれる水分を閉じ込めるフタのような働きもあります。従って、ヒゲ剃りなどで角質層を傷つけてしまったあと乾燥したりヒリヒリするのは、閉じ込めた水分が蒸発してしまっているからです。シェイバー後のスキンケアを必ず行わなければならないのはそのためです。

また、乾燥肌で悩まれている方は、この表皮・角質層が傷ついているためです。従って、それを補うためには、角質層を構成しているセラミドやアミノ酸類の補給が大切であって、乳液やクリームの油分ではないということも覚えておきましょう。

これは多くの方が勘違いしているポイントになります。冬の季節に油分たっぷりのクリームを使用することは実は乾燥対策になっていないのです。

真皮

「真の皮」とあるように、いわゆる“皮膚”はこの真皮のことを言い、厚さ1~1.5mm程度の層に血管や神経、汗腺、毛包、リンパ管など、体の様々な重要器官が備わっています。

約7割がコラーゲンエラスチンで構成され、その隙間を埋めるようにヒアルロン酸等のゲル状物質が存在します。肌の弾力、張り、ツヤを整える重要物質が真皮を構成しているのです。

従って、ハリ・ツヤを取り戻すために、ヒアルロン酸やコラーゲンが配合された化粧品を使用される方がいますが、これらは非常に粒子が大きく、現実問題真皮にまで浸透することはありえないので、勘違いしないようにしましょう。

皮下組織

皮下組織は、その大半が皮下脂肪で構成され、体内の温度調節、外部刺激からのクッションの役割を果たしています。

脂肪というと、体にとって不要なのではないかというイメージを連想される方がいますが、「栄養の貯蔵」という意味でも使われ、適度に皮膚へ栄養を送る重要な働きを担っているのです。

最も理解しておきたいポイント

肌・皮膚は一番最初に解説した「表皮」によって守られています。男性が肌事情に悩む理由は、シェービングや紫外線などの経年の刺激により表皮をお粗末に扱ってきたためです。

乾燥肌や肌荒れ・ニキビも、表皮が傷付いて、皮膚が剥きだし状態のところに刺激や雑菌を与えてしまっているため起こっています。

最近では男性でもスキンケアを始めようとお考えの方が増えていますが、その際は表皮に注目し、そこをケアするメンズコスメを選んでみると改善が図れるはずです。


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