ケミカル系化粧品が広く出回り、専門家等による化粧品の毒性について消費者にも認知されるようになりました。「肌を傷つけながらスキンケアを行う」という矛盾した事実を突きつけられ肌断食やオーガニックコスメに乗り換える方が最近多いといいます。
私も実際、洗顔は週に1回程度の固形石鹸、シャンプーについてはオーガニック、ボディソープについてはここ2年ほど使用しておらず、基礎化粧品は保湿系オールインワンで済ませています。
「おい化粧品使ってんじゃん!!」と思われるでしょうが、そうです(^_^;)
こういったサイトを運営していることもありますが、私自身この肌断食脱落者です(笑)
ただ、ここにも私なりの持論というか、人と会う仕事をしている以上、最低限の身なり・マナーが必要であるためこの形に落ち着いたのです。
体質的に粉が必ず吹くため耐えられず…
この肌断食は私は半年続けました。しかし、どうしても肌がカサカサになってしまい、営業職という仕事上、相手と顔をあわせる機会がとても多く、自分のためというより、お客様のために、失礼のないよう肌を清潔に保つ必要があったのです。
確かに効果はある、と思う
肌荒れが一時的に起こるのは、何も化粧品を使用しないため肌が乾燥してしまうから当然なのです。また、ここでは水洗顔が勧められていますので、水だけで済ませれば、唇を舐めれば乾燥してしまうように、放置すれば顔は乾燥します。
これを乗り越えさえすれば…というのは分かりますが、一体いつまで??というところで、対面の仕事をしているため、どうしても無理でした。化粧水・美容液・乳液と、単純に化粧品の使用量が増えれば、それだけ毒性が倍倍ゲームに増えていくと聞いたため、それならオールインワンを使用した方がいいじゃないかと、私は保湿重視のオールインワンを一本だけ使っているのです。
また髪の毛もワックスで営業スタイルで固めるため、「水洗いのみ」なんて到底無理です。
ただ、ボディソープについては私の場合は効果がありました。冬場にスタートしたこともよかったのかもしれません。夏を迎える頃には「使わないこと」がデフォルトになっていましたし、体臭は完全無臭になりました。
強いて言えば、お尻の穴や、足の裏については石鹸を使った方がいいかもしれません。お尻の穴は水だけでは、いわゆる大きいモノのニオイが取れません。足の裏は土汚れなど不溶性の汚れが付着するため水ではなかなか落ちず黒くなってしまいます。
しかし、ボディソープそのものは買わなくなりましたし、これが体臭をきつくしているというのもわかったような気がします。
合わない人は、いる
化粧品業界が発展したのは合成成分のおかげです。今でこそその毒性が取り沙汰されていますが、我々がその恩恵を受けてきたのは確かです。
私も定年を迎えるか、まとまった休みが取れるようになればもう一度チャレンジしてみたいですが、今は生活スタイルを崩してまでそこに注力することはできません。
また化粧品がすべて悪かというと、そうでもありません。間違いなく肌機能を改善させる効果がある化粧品も存在します。
「ノンシリコン」や「ノンアルコール」「オーガニック」が出た時もそうですが、一方を悪く言って一方を引き立てる。別にシリコンやアルコールが完全に悪ということでなく、たった一つのデメリットを吊るし上げられているだけなのです。
シリコンが特別に害があるわけではありませんし、アルコールも成分を肌に浸透させる目的では美容液などで活躍しています。
どちらも一長一短、肌は繊細のようで単純ですから、「効果がある」と思って使った化粧品や手法が最も肌にとっての美容液となります。
肌断食を実践する価値は十分にありますが、これによるリスクや時間も同時に考える必要があると言えるでしょう。