男性用も女性用も、日焼け止めの目的は「紫外線から肌を守る」ということに関して違いはありません。女性用で気になるものがある場合、濃度や強さを確認できれば使っても構いません。
また、紫外線吸収剤か紫外線反射剤(散乱剤)かの論争は正直キリがありません。しかし、紫外線反射剤(散乱剤)を使用した日焼け止めであるほうが間違いなく安全であり、薬品による皮膚への影響が極端に少なくなります。
こだわりが無い、どれを選べば良いか分からないという方は、紫外線反射剤を使用した日焼け止めを使うようにして下さい。ただ薬品を肌に塗布している以上、何かしらの影響が出るのはどちらも同じ。SPFとか、PAとか、どうにも用語の意味が分からないという方や、紫外線の基本知識についてはまずこちらの記事を参考にしてください。ここでは男性におすすめする日焼け止めをランキング形式に紹介します。
日常使用向け男性用日焼け止め・UV化粧品ランキング
日常使用目的の日焼け止めは、SPF10~25、PA+~++くらいまでが適しています。それ以上になるとレジャー用のものになりますので、毎日使うには肌への影響も大きくなり、また通常の洗顔では落ちずクレンジングが必要なため手間もかかります。
SPFやPAの濃度が「高ければ高いほど良い」と勘違いされている方がいますが、それは大きな誤解です。
繰り返しになりますが日焼け止めとは基本的に肌に悪いものであり、できれば使いたくないのです。しかし、それ以上に紫外線の方が脅威であるため、消去法的に日焼け止めを使用しています。つまり、日常使用としてはSPFやPAの濃度はこの程度が適しているのです。
順位 | 製品 | SPF | PA | 吸収剤 | 反射剤 | 香り |
1位 | ZIGEN UVクリームジェル | 21 | ++ | ✕ | 酸化亜鉛 | 無香料 |
2位 | POLA・マージェンス | 20 | ++ | メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | ✕ | 機能性香料ニュートラル® |
3位 | ウル・オス | 25 | ++ | メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | ✕ | ローズマリー |
1位:ZIGEN UVクリームジェル
ZIGEN UVクリームジェルは、男性用日焼け止めの中で“唯一”紫外線吸収剤を使用していないUV商品になります。
冒頭さらっと「紫外線吸収剤を使っていない日焼け止めが安全」と言いましたが、普及している男性向けの日焼け止めでそれに当たるのはZIGENだけ。つまりこの結果は当然といえば当然。紫外線吸収剤を使っていないため、肌の弱い方でも安心して使用することができ、薬品による皮膚への影響も考える必要がありません。日焼け止めの一番怖いところは、「“日焼け止め”そのものが肌に与える影響」です。
紫外線を守ることももちろん大事なのですが、紫外線吸収剤を使った日焼け止めは「薬を塗って紫外線を守っている」ため、科学的に安全とは言い切れません。それをカバーしたのがこのZIGEN。肌への安全性や、紫外線による光老化をしっかり守りたい方はZIGENがダントツでおすすめです。
2位:メンズPOLAマージェンス
2位に挙げたPOLAマージェンスの特徴は、「香り」です。この香りはフランスの香料メーカーと共同開発した「機能性香料」という特許成分です。男性のニオイに反応してシトラス&マリンノートの清涼感を感じられる香りを放ちます。
汗ばんで「男らしい」ニオイもこれでカバーしてくれるというわけです。ニオイに反応するため持続力も高く、それでいて通常の洗顔で落とせます。必要最低限の能力と、プラスアルファとしての清涼剤・デオドラントアイテムとしての活躍も期待できるため、日焼け止めで差を付けたいという方には試していただきたいアイテムです。
>>当サイトによるメンズPOLA日焼け止め使用レポートを見る
3位:ウル・オス
3位のウル・オスは女性化粧品には無い、男性化粧品独特の清涼感を感じられるため制汗効果も期待できます。また化粧品会社ではなく製薬会社が作っているもので、高い評価を受けています。フォルムも可愛らしく、カバンに入れていて女性ウケはいいですね。ローズマリーの香りでベタつきも感じられないのでとても使いやすい日焼け止めです。
スポーツ・海・山・リゾート・レジャー向けUV化粧品ランキング
レジャー用の日焼け止めはとにかくSPF・PAの強さが大切です。
日焼け止めは肌に悪いものですが、レジャーなどで外にいる時間が長いときなど「守るときはしっかり守る」というメリハリが大切です。しかしその分薬品濃度も強くなるので、敏感肌の方はSPF30・PA++以上のものをこまめに塗り直すようにした方が結果的に肌にかかる負担は少なくなります。
また、レジャー用の日焼け止めは薬品濃度が非常に濃いためクレンジングが必要です。洗い落としきれずに寝てしまうと肌に大きな負担がかかります。紫外線から肌を守っても、他の所を疎かにしていたのでは本末転倒です。
順位 | 製品 | 価格 | SPF | PA | 吸収剤 | 散乱剤 | 香り |
1位 | クワトロボタニコ |
1,998円 | 50+ | ++++ | メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | 酸化亜鉛 | ベルガモット&ローズ |
2位 | ニベアフォーメン |
1,150円 | 50+ | +++ | メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | 酸化亜鉛 | |
3位 | ウル・オス |
1,200円 | 50+ | +++ | メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | ✕ | ローズマリー |
クワトロボタニコ ボタニカル デイトリートメント&UVブロック
1位のクワトロボタニコは、市販の男性用日焼け止め化粧品の中で最も紫外線防止指数が高いアイテムです。「絶対に焼きたくない」という方は試す価値有り。ベルガモット&ローズの香り成分を配合しており清涼感を感じられ、フォルムも抜群にカッコイイ。こうして私も登山シーズンは持ち歩いています。
レジャーをあまりしないという方も、化粧品に消費期限はありませんから1本持っておいて全く損は無いでしょう。8時間以上のオイルコントロール成分も配合されているため、汗ばんだテカリを抑制してくれます。
ニベアフォーメンUVプロテクター
2位のニベアフォーメンは、長年にわたって愛され続けている日焼け止めです。またレジャー用のSPF・PA値が高い日焼け止めは若干値段も高くなるのですが、その中でも最安。こちらもオイルコントロール成分が含まれているため水をはじき肌がテカらないようにできています。ニオイがモロ「日焼け止め!!」という感じなので苦手な方は注意してください。
UL・OS(ウル・オス) 日やけ止め50
3位のウルオスは、ヒアルロン酸Naなど保湿成分も含んでいるため、紫外線対策と同時に乾燥対策にもなります。紫外線を浴びたあとの肌は軽いやけど状態であるため、肌の脱水症状も予防できます。日常使用タイプで最初のランキングに挙げた同ブランドを使っている方は、肌にも合うはずですので安全に使用できるでしょう。
番外編~日焼け止めリップクリーム
また、見落としがちなのが唇のケア。唇は粘膜と皮膚の中間のような構造で、非常にケアが難しく、特に紫外線を浴びるとガサガサに固くなり皮がむけてしまう人もいると思います。
私は登山とスキーが趣味なので、日焼け止め機能付きのリップは必需品です。普通の薬局ではまず置いてありませんが、アウトドア用品店には必ずと言っていいほど置いてあります。
こちらはサンベアーズのスポーツリップ。これが一番メジャーな部類で最も効果が期待できます。スキーや登山、その他レジャーの際には是非併せて使ってみてください。
日焼け前後のケア
日焼け前後にはそれぞれスキンケアが必要になりますので解説します。
日焼け前
日焼け・紫外線によって水分が奪われるため、しっかりと保湿ケアを行っておきましょう。特別なケアではなく、通常のスキンケアです。化粧品の選び方についてはこちらを参考にしてください。
基礎化粧品を塗布した上に日焼け止めを塗ることが基本になります。
日焼け後
レジャー用の日焼け止め(SPF30・PA++以上)を使用した場合は必ずクレンジングを行って薬品を洗い落として下しさい。薬品濃度が薄く、特にクレンジングが必要ないと明記された日焼け止めについては通常の洗顔で構いません。
日射量が多かった場合、皮膚の水分はかなり奪われており、軽い火傷状態になっています。しっかりとした水分補給と保湿対策を念入りに行うようにしてください。