痛っ!!
忙しい毎日の朝にシェービングやカミソリでニキビを削り落としてしまうことは誰しも経験があると思います。しかしそんな時でも落ち着いて対処すればそのニキビは悪化することなく、ニキビ跡にならないよう処理することができます。
恐らくニキビを剃り落してしまった時は、乳液などを上塗りしたり、そのまま放置したり、好き放題に処理していると思いますが、そのやり方で処理するとニキビ跡やシミになって色素沈着を起こしてしまいます。
ニキビを削り剃ってしまっても落ち着いて対処
基本的な対処法は【雑菌を混入させないこと】です。
ニキビが剃り落された状況は、膿で膨れ上がった皮膚が破け、雑菌が入り放題の状況。防御レベルとしては非常に乏しく、紫外線を浴びれば色素沈着でシミになり、外気に触れるだけでも雑菌混入のリスクにさらされます。
STEP①:膿を取り出す
まずは膿を出し切ってください。
「自己流で膿を出すのはダメ!」と聞かされたことがあると思いますが、それはニキビが潰される前の話。もうニキビ自体はカミソリによって破られ、膿が見え隠れしている状況であるため、それはさっさと出し切りましょう。
直接触れず、ガーゼを押し当て専用のニキビ潰し、ピンセットなどを使って除去します。用意ができないときは手を清潔にしてから膿を取り出してください。
STEP②:ワセリンを塗る
ワセリンは「天然の絆創膏」と言われるミネラルオイルです。火傷の治療やアトピーのための保湿剤として使われる非常に安全性の高い病院でも処方されるオイルです。
これを薄く手に取り、患部に塗ってください。油の耐水・防菌・防塵性に優れ、雑菌が患部に侵入することはありません。ただ、非常にべたつきやすく、塗った部分がテカってしまうこともありますので、ほんの少量でOKです。ワセリンは薬局で100~300円程度で手に入ります。
持っていない場合はそのまま③に進みます。
STEP③:絆創膏を貼る
膿を取り、ワセリンを塗り、絆創膏を貼れば完璧です。
しかし、顔というパーツの特徴上、どうしても目立ってしまいがち。その場合はワセリンのみでも問題ありません。
ニキビを削り剃ってしまった後やってはいけない対処
思わずやってしまいがちな行動についても同時にまとめておきます。
以下のような対処法を行うと、ニキビ跡、シミなどの色素沈着、クレーターの形成が行われてしまいます。
NG例①:乳液やクリームを塗る
乳液やクリームは絶対使わないでください。
乳液やクリームは、その性質上必ず毒性成分が含まれているもので、ニキビができているときはもちろん、ニキビに炎症が加わった今回などのようなケースも、それを患部に塗ってはいけません。傷を負って病院に行ったときに、乳液やクリームが処方されるなんてバカな話はないですよね?
塗れば症状は悪化し、治りが遅くなり、ニキビ跡の形成をサポートしてしまいます。なお、患部を避けながら使用する分には構いません。
NG例②:ニキビ隠しのコンシーラーなどを塗る
ニキビ隠し化粧品やコンシーラー、BBクリーム、CCクリームなどは分類的に「塗料」に該当するもので、毒性成分は乳液やクリームの比ではありません。通常の肌の上でも危険性が取り沙汰されているくらいですから。
ただ、これらは基礎化粧品としての薬用効果があるものではないので、場合によっては使ってもいいです。そもそも目的が異なるので。しかし、この炎症が加わったニキビを「早く治したい」「雑菌の侵入を防ぎたい」という場合は絶対使わないでください。
NG例③:放置する
何もせずにその剃り削られたニキビを放置するのもいけません。傷口は開きっぱなしなので、ワセリンや絆創膏、その他処方されたもので蓋をしないと雑菌がどんどん侵入していってしまいます。
通常のニキビであれば「待つ、放置する」というのが正しい処置方法なのですが、一旦傷が加わってしまうと、正しく処置しないと症状が悪化してしまいます。
カミソリやシェーバーは清潔に保ちましょう
髭剃り(シェーバー)は非常に雑菌が溜まっていて、本来であれば毎日専用の洗浄剤で洗わないといけません。
髭剃りは、髭だけでなく、皮膚表面の皮脂も掻き取り、髭剃りの刃の間にこべりついてしまうため、非常に不衛生なのです。一説には、便器の中身よりも雑菌の量が多いとも言われています。そんな髭剃りで毎日顔の手入れをしていれば、それはニキビの発生にもつながってしまいます。
そもそもの未然の対策として、髭剃りやシェーバーを清潔に保つことは重要なのです。また普段のスキンケアであったり、食生活、ストレス環境など、ニキビの発生を予防することも行っていきましょう。