ブラマヨ吉田さんほどではないにしても、多くの男性の肌表面は凸凹している方が多いと思います。今でこそオーガニック化粧品に注目が集まっていますが、やはり合成成分・ケミカル系の化粧品が市場の中心です。女性の肌も荒れているとは言われているものの、やはり男性ほどではありません。
「肌断食」などの言葉が流行していますが、男性の肌を見ればそれが全て正しいということでもないのです。
男性の意識も変化しつつ、大手デパートでもメンズコスメコーナーが現れました。やっている人と、そうでない人ではやはり差があります。この機会に是非スキンケアデビューを始めてみては如何でしょうか。
ターンオーバーの仕組み
ターンオーバーとは皮膚(表皮細胞)の新陳代謝のことをいいます。私たちの肌は大体1ヶ月程度のサイクルで生まれ変わっています。
海に行って日焼けをすれば皮が剥けるように、日頃のターンオーバーも最後は垢やフケとなって体外へ排出されます。従って、1ヶ月間集中してスキンケアを行えば、あきらかに肌の調子は変化していきます。
言い換えれば化粧品の効能を感じるには最低1ヶ月必要ということです。1ヶ月間、途中で効果が出なくても化粧品を使い続けるのは中々辛抱がいります。中には使い始めた翌日から効果を体感できるものもあります。
ただこの1ヶ月という周期には個人差があり、年齢を重ねるほど周期が長くなる傾向にあります。お年寄りの方がちょっと転んでカサブタを作ってしまったら中々治らないのは、このターンオーバーの周期が長くなっていることが原因です。
肌代謝を上げる諸刃の剣「ピーリング」
正しいスキンケアを1ヶ月実践しターンオーバーによって肌が生まれ変われば、最低限綺麗な肌を手に入れることができます。
言い換えると、どんなに高価な化粧品を購入しても、瞬時に肌がキレイになることは無いということです。
しかし、人によってターンオーバーの周期が異なることを説明したように、古い角質がいつまでも取れず、これが原因でニキビや毛穴トラブルに発展することも考えられます。こういった時のトラブルに効果大なのがピーリングという手法です。
ピーリングは古い角質を薬剤を用いて人工的に取り除き肌代謝を促進させる方法です。
医療の世界で実際に使われている方法ですので安全性は保証されていますが、消費者単位で使用できるまで身近なものになった為、しっかりとした知識を持たずに使用をすると肌にとって悪い影響を及ぼすこともあります。
代表的なのがゴマージュ。今もなおヒットしていますのでご存知の方も多いかと思います。
鼻の周りをこれでゴシゴシこすればポロポロと角質が取れて(角質かどうかわかりませんが…)綺麗になった気がしてやみつきになるんです。鼻パックなんかと同じ。
しかし、スキンケアの御法度は「こする」ことです。これは洗顔以外の化粧品を使用するときや、タオルで顔を拭くときも同じ。もちろんこのゴマージュを使う時も。
もちろん正しく使用すれば画期的ですが、こうやって目に見えて汚れが取れるものはよく売れるんですよね。いい例がダイソンの掃除機や、レイコップとか、あれも全部汚れが目に見えるタイプです。
人間は「怖いもの見たさ」ならぬ「汚いもの見たさ」の心理も隠れています。
大きいものをした時も思わず自分の目で確認してしまうように(これは実際のダイソン掃除機の誕生秘話です)
だから鼻の汚れが取れると、いろんなところを試したくなる中毒性が出てくるわけです。でもこのピーリングによって使える部位はすごく限定的。
例えば「頬」や「目元」は皮脂の分泌が少なく、皮膚が薄いのでピーリングを行う必要はほとんどありません。
繰り返しになりますが、ピーリングは“古い”角質を薬剤を用いて人工的に取り除き肌代謝を促進させる治療法です。取り除く必要が無い(=新しい)角質まで代謝を早めると、本来肌を守り潤いを保つ役割のある角質がなくなってしまうことになるので、乾燥の原因になります。
すると雑菌が入り込むリスクは増大し、肌荒れ・乾燥等の原因になるのです。
ピーリングは元々皮膚科医でシワやシミの治療で使用されてきたものです。効果とリスク、使用法をしっかり理解することで毛穴トラブルは解消できますし、自分の肌の調子を知っていればターンオーバーの周期を調整することができます。
時間さえあれば誰でも肌をきれいにすることができる
肌をきれいにするために劇的な方法などありません。ですからこんなに女性たちが躍起になっているのです。
新宿伊勢丹の女性化粧品売り場に行ったことありますか?土日ともなればあそこの盛り上がり方は異常です。キレイになるための情熱が男性とは比較になりません。
それでも普段、化粧をしない我々にとって今までのスキンケアがいい加減であってもちょっとした変化を加えるだけで案外簡単に肌質は変わるものです。それくらい進歩しているのがコスメ業界なのです。
「何から始めればいいかわからない」
「何を買えばいいかわからない」
そういう方は、メンズ化粧品も女性化粧品も今はオールインワンの化粧品(化粧水・美容液・乳液等を1本に凝縮した化粧品)に非常に注目が集まっています。
2014年化粧品市場で売上を飛躍的に伸ばしたのは男性化粧品部門と、オールインワン化粧品部門でした。
新規顧客(男性と美容知識の薄い女性)の獲得に成功した証拠でしょう。物事に遅すぎることはありません。この機会にスキンケアデビューしてみてはいかがでしょうか。