今回レビューした化粧品は「アラミス ラボ ウオーター ローション」です。イギリス製のブランドですが、日本でもファンが多く人気の化粧品です。ただ、実際に使用した感覚からズバっと言ってしまうと「外国製」というだけで特に優れた成分や効果が期待できるわけではありません。
百聞は一見にしかずなので、とりあえず基本情報から順にレビューしていきます。
アラミスラボウオーター ローションの基本情報
価格:3,888円
タイプ:化粧水
容量:200ml(2ヶ月分)
製造:イギリス製
アラミスラボってどんな化粧品?5行でまとめ
アラミスラボの購入を考えている人にとって「これだけは見ておけ」という意味で5行でまとめさせていただきました。
②見た目はかっこいい:洗面台においておきたいスタイリッシュなパッケージ。
③敏感肌注意:毒性は高め、使用した感じからも刺激を感じます。
④男性化粧品特有の香り:ツンとくる男性化粧品特有のあの香り、私は嫌いです。
⑤意外とベタつく:化粧水ですが若干の油分を感じ、意外とベタつきます。
こんな感じです。正直言ってしまうと、私は完全に無理ですね…使いません^^;
なんとなくプラウドメンを使用した時の感覚に似ています。
革靴や洋服、サイフなんかもそうですが、どうして日本人は外国製のものを使いたがるんでしょうか。特に化粧品など実際に肌に塗布するものについては国産で製造元がはっきりしているものを選ぶべきでしょう。
肌質別にアラミスラボを検証
乾燥肌対策としての効果
刺激が強く、肌に染みる感覚があります。特にアルコールの配合量が多く、乾燥肌のような皮膚がこまかく隆起している人だと、その隙間に染み入り、乾燥を防ぐどころか、炎症や症状の悪化に繋がる可能性があります。
具体的な乾燥肌対策となる保湿成分はBGとグリセリンのみ。そのBGとグリセリンも結局は化粧品の質感を出すための成分に過ぎないので、科学的な保湿効果はほとんど期待できません。
正確な科学的根拠がある保湿成分はセラミドしか無いので、乾燥対策を目的にした方はZIGENやユーグレナなど、セラミド配合のメンズコスメを抑えておくべきでしょう。
肌荒れ・ニキビ対策としての効果
ハマメリスエキスなど炎症に対する消炎効果がある成分を含みます。しかし、繰り返しになりますがエタノールやアルコールの配合が多いため、かえって肌荒れ・ニキビを誘発してしまいます。
毒性成分の配合も多く、刺激が強いため予防としても難しいと判断すべきでしょう。
オイリー肌対策としての効果
サラサラとした水のような使用感でオイリーの方も気持ちよく使うことができます。アルコールは確かに危険性を伴いますが、角質を柔軟にする作用があるため肌を清潔に保つことができます。ビタミンC誘導体などは含んでいませんが、日常使用としては使い勝手がいいものです。
しかし、オイリーを改善するためにはこれもセラミドなどの保湿成分の配合が不可欠です。保湿成分と聞くと乳液のような油分化粧品を思い浮かべると思いますが、それとは全く異なります。乳液・クリームといった「枠」で化粧品を選ぶのではなく、配合成分から自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
敏感肌対策・安全性・副作用を検証
DPG、変性アルコール、エタノール、EDTA-2Na、シメチコン、フェノキシエタノール、メチルパラベン、以上7種の毒性判定のある成分を含み、実感としての刺激も強い印象です。敏感肌の人でなくても注意すべきでしょう。
アラミスラボの使用感
水分ベースで非常にサラサラしています。ただ若干の油分が含まれているため、皮脂腺の無い手の平になじませるとベタつきます。
油分が含まれていなければ、皮脂腺の無い手の平では直ぐに乾燥したり馴染んだりするものですが、アラミスラボの場合はベタつきが長く感じられました。顔に塗布しても、何となく残留感を感じました(保湿効果とは異なります)。
どんな年代でも使用できる?
このアラミスラボの使用レビューを依頼してこられた方は大学生の方でしたが、使用する分には全く構いません。油分は控えめなので特に年令による区別も無いと考えられます。中学生でも高校生でもおじいちゃんでもOKです。
ただ、繰り返しになりますが安全性は乏しいです。見栄で使用するものにしか思えません。
全成分表示
水・DPG・BG・変性アルコール・グリセリン・ハマメリスエキス・ベタイン・エタノール・アセチルグルコサミン・EDTA-2Na・トレハロース・酵母エキス・カミツレエキス・バクガ液汁・リン酸2Na・オニサルビアエキス・リン酸Na・ローマカミツレ花エキス・セイヨウハッカ葉エキス・シメチコン・フェノキシエタノール・メチルパラベン
出典:ELGC株式会社
化粧水としての総合評価
はっきり言ってしまうと、なぜこんなにアラミスラボが評価されているのか疑問です。
刺激が強く、肌の負担も大きい、アルコール成分が主体でニオイもキツイです。価格との釣り合いも取れず、買うだけ損といえます。
厳しい評価ですが、これは事実です。化粧品に詳しい方にもアラミスラボの成分を見てもらったのですが、特別優れたものを含んでいるわけでもなく、むしろ安全性に欠けるものだと評価していました。外国製や、ブランド、ネームバリューだけで化粧品を選ぶのは本当に危険なのだと改めて感じました。