抑毛ローションに青ひげを改善する効果はありません

結論から申し上げますと、「抑毛(よくもう)ローション」と言われる製品について、いわゆる脱毛効果・毛を薄くしたり・青ひげを目立たなくする効果はありません。

その名前のイメージから、ひげが濃い男性から見て抑毛ローションにそれはそれは魅力的な効果があるのかと期待させますが、科学的に見てまずあり得ませんし、それが可能であれば脱毛エステやクリニックは潰れています。家庭用脱毛器なども存在するはずがありません。

塗っただけでひげが薄くなる!毛が無くなる!生えなくなる!

これって、冷静に考えて恐ろしいと思いませんか・・・??

あんなに太く、根強い、またひげは他の部位に比べて多くの毛が埋まっていて脱毛でさえも時間がかかるものです。仮にこの妄想的口コミが真実だとしたら、それはもう強力な薬品が混入され、ひげの問題以前に皮膚トラブルの方が多く起こっていてもおかしくないはずです。

抑毛ローションの本当の効果

繰り返しになりますが、抑毛ローションには「ひげ」に関する問題について何かを解決してくれる効果は一切ありません。唯一スキンケア的に効果があるとすれば、それは肌を整える(整肌)効果。つまり、化粧水的な要領で肌に水分をなじませ整える程度の働き。それを「抑毛」と表現し「ひげが薄くなります」「コンプレックスを解消できます」と煽るのは、倫理道徳的にどうなのかと疑わざるを得ません

実際に、抑毛ローションで有名な「鈴木ハーブ研究所 パイナップル豆乳ローション」を例に解説します。

説明にも書いてありますが、これはあくまで「化粧品」です。化粧品は薬機法(旧薬事法)の適用を受けるものではあるものの、「医薬品」ではありません。化粧品だから効果が無いとは言いませんし、実際に今は化粧品であっても「効果」を謳うべきなのでは?という商品もちらほら存在します。

ただ化粧品である以上、成分の制限がかけられ、ひげを薄くさせるという強力な成分を大量に配合することはできないはずです。また化粧品は、何かを改善・治癒するものではなく、「予防」が基本的なスタンス。

「ひげを薄くする」「ツルツルにする」という外科的な効果を生み出す成分もありません(あるとすればそれは、肌を溶かす成分であったり、ひげに対するアプローチではないもの)。実際に全成分を見ても、極極極一般的なものばかり。つまり、通常の化粧水と同じ。よくこれで「抑毛」と声高らかに言えたものだと関心すらします。

「抑毛」を謳う根拠

あまりに納得できないため、また実際に手にとって肌に塗っても「ただの心地よい化粧水」としか感じなかったため(これはこれで良いかも)、実際にこの抑毛ローションを販売する鈴木ハーブ研究所のカスタマーサービスに電話してその効果を確認してみました。すると驚きの回答が。

抑毛の根拠というのは「大豆イソフラボン」という女性ホルモンに似た成分による間接的な効果によるものだというのです。「他には?」と聞いても、それだけしか出てきませんでした。これはつまり大豆イソフラボンを含んでさえいれば何でも「抑毛ローション」ということができてしまうのでしょうか。では、なめらか本舗の豆乳ローションでもいいの?市販の豆乳でもいいの?という話になります。

また、「似た成分」というのも気がかりです。女性ホルモンの働きで毛が薄くなったり、胸が大きくなったり、女性らしくなることについては理解できます。よくオネエタレントの方々がそういった話をメディアを通じてしてますし、実際に女性転換したタレントさんもいます。ただそのためには、非常に辛い副作用(吐き気・めまい・動悸など)と戦う必要があり、その苦悩についても話されています。

それに対して、女性ホルモンに「似ている」成分を、しかも経口摂取や注射ではなく、肌の上からパタパタと塗っただけで効果があると謳うなんて、LGBTの方に対する冒涜とも取れます。当然効果はありません。

「ひげが薄くなった」という口コミが存在する理由は

脱毛というのは毛周期に沿って行い、毛乳頭に対し光や刺激を当ててそれを殺し、毛が生えないようにする方法です。従って、脱毛であっても一回の施術で終わることはありません(平均2年)。

青ひげで悩まれている方でも、ひげを剃った仕上がりが良い日と悪い日がかなりまばらだったり、季節的に、または定期的にひげの調子が良かったり悪かったりすることはないでしょうか。

抑毛ローションを使っていてもそれは同じ。つまり、抑毛ローションを使っているから毛が薄くなるのではなく、たまたま退行期の毛(役目を終えた抜け落ちるのを待っている毛)や休止期の毛が多い状態の肌にあるだけ。

科学的に見ても抑毛ローションを使ってひげが薄くなるということはありえません。きちっとした脱毛でも2年の月日を要するというのに、抑毛ローションの間接的な効果を期待して毛を薄くさせたいという場合、それはもう何十年、何百本という抑毛ローションを浴び続ける必要があります。それで毛が薄くなったとしても、それは抑毛ローションによる効果で毛が薄くなったとは判断ができないでしょう(ただの老化現象)。

また、脱毛で平均2年ということは、抑毛ローションに効果があったとしても最低2年は試す必要があるということです。Amazonや楽天にあるステマとも取れる口コミは、本当に2年…とは言いませんが半年でも試した方たちの口コミなのでしょうか。コスト面を考えても、1本3,240円(2ヶ月分)を2年使用すると38,880円です。当たり前ですが1本では100%効果などありません。複数本使用したとしても効果が出るか出ないかわからないものに、そこまでお金はかけられません。

女性ホルモンの作用があったとしても、それは体内で作られ、その根本から押し上げるように効果を生み出すもの。肌の上からパタパタ塗り込んでも、まず毛の奥まで浸透しませんし、大豆イソフラボンは女性ホルモンに「似た」成分に過ぎないため、購入したとしても後悔しか残らないでしょう。

実際に私も買って後悔をした人間。冷静になって考えればわかることですが、どうしても「お金がかからない方法」ばかりを考えてしまうのが人間。その弱みに付け込まれ、自分が悪いといえばそれまでですが、これを読んでいる方も冷静な判断と、またそれを使う目的について考えるべきだと思います。

結論ですが、青ひげは脱毛以外の方法で薄くなる・消えることはありませんので、それだけは覚えておいてください。更に詳しく知りたい方は以下も御覧ください。

【参考】青ひげを消す・薄くする方法と対策~脱毛するしかないの?

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